なぜ投資信託やETFではなく個別株に走るのか?その真相をカレーに例えてみた。

ごきげんいかがですか。
むねやんです。

本日は、米国株投資家をいつも悩ませるETF投資vs個別株投資論争について自論を展開してみます。

王道なのに誰も通らない?

先日オフ会で皆さんと話したときにふと思ったのですが、みんなアメリカ株式をしている割にはS&P500系ETFやVTIを買っている人があまりいませんでした。

米国株ブロガー・大阪オフ会に参加してきました!

米国株式投資の王道は、S&P500系ETFの購入とほぼ結論付けられています。
それは歴史が証明していますし、かのバフェット御大もオススメしているので間違いありません。

それなのに、結構な割合の投資家が王道を無視して独自のポートフォリオを築くのはなぜなんでしょうか
S&P500系ETFだけに投資していれば、大勝ちはしなくとも、長期投資において堅実でコスパの高いリターンが得られるにも関わらずです。

やっぱりETFの購入だけだと退屈だからなんですかね~?

米国株の本質はS&P500にあり!

そんな折、先日Twitterですいさくさんと話しているときにこんな会話がありました。
https://twitter.com/suisaku_cacti/status/977424659283980288

なるほど。
色々と試行錯誤して投資を広く広く広げていくと、各々の銘柄の角がとれていき、結局大きなくくりではVOOやVTIに非常に近づいていくということですか。
これを逆説的に捉えると、ある程度分散されたアメリカ株のポートフォリオの本質的な部分はVOOやVTI、またはNYダウに近いと捉えることもできるかもしれません。

一見、人それぞれ違う株式ポートフォリオも根本的な部分はS&P500やNYダウ、VTIであり、そこから各々の好みの銘柄を好みの割合で足すことによって独自性を発揮しているということでしょうか。
何だか昔習った「帰納法」と「因数分解」みたいで楽しいですね。

この話を聞いて、ふと私はカレールーを思い出しました。

皆さんのカレーの作り方は?

皆さんはカレーに隠し味を何か入れてますか。
私はコクを出すためにコーヒーやチョコレートを入れたり、あとはトマトを入れたりしてます。
生クリームや赤ワイン、ローリエやガラムマサラなんかを入れる人もいみたいですね。

むねやんむねやん

やっぱオリジナリティを加えてこそこそツウだよね~。


しかしご存知でしたか?
カレールーとは1種類で最もバランスよく作ることができるよう設計されているのです。

甘味・辛味・塩味などの5つの味がバランスよく整っていると、人間の舌は美味しく感じるように設定されているそうです。
そして、自宅のカレーにおいて最もトータルバランスが整った状態とは、カレールーの箱に書かれたレシピ通りに作った状態なんだそうです。
ですのでここに何か隠し味を入れると言う事はこのバランスを崩すことに他なりません。
厳しいこと言えば、不味くしているわけです。

はるやんはるやん

大手食品メーカーの技術力を企業努力をなめんなよ!


むねやんむねやん

スンマセンデシター!

しかし不思議なもので、みんなそれがわかっているのになぜかそれぞれ個性を出したがります。
好みや飽きというのもあるのでしょうが、やはり人は完璧に揃えられたものよりも少し自分のオリジナリティやアクセントを出したがる傾向にあるようです。

これが投資にも言えるのではないかなぁと思いました。

米国株をカレーに例えると?

米国株投資におけるアセットアロケーションをカレーに例えると、私のイメージはこんな感じです。

  • レトルトカレー → VT
  • カレールー → VOO VTI
  • スパイスから手作り → 個別株

VTはレトルトカレー

米国株投資において最も簡単な方法は、VTなどの全世界株をコツコツ買い増しすることです。

世界中に分散投資してますから、ポートフォリオを見直す必要もありませんし、特定の市場が下がっても他の市場でカバーできるので安心して保有し続けることができます。
これはお湯さえあれば、どんな時も手軽で同じ味を再現できるレトルトカレーに似てるかなと思いました。

手間が少ないと言う点では、投資信託による積み立て投資にも似ているかもしれません。

VOOやVTはカレールー

次にVOOやVTIなどの米国株王道ETFですが、カレールーに似ていると思いました。

カレールーは、大手食品企業が準備してくれたスパイスを1つの塊にしてくれているので、ジャガイモやニンジンを刻んで鍋で煮込んでそこに入れるだけで手軽で簡単においしいカレーを作ることができます。
レトルトカレーよりは少し手間がかかりますが、材料の大きさを揃えたりカレールーを投入するタイミングを変えたりすることで、色々な作り手の個性が現れるところも面白みの1つです。
VOOやVTIはVTよりも手間がかかる分、融通も利きますし、比較的ミスも少ない投資法です。
うまくいけばVTよりも高いリターンを得ることができるかもしれませんし、わくわく感もちょっとありますね。

個別株は、本格オリジナルカレー

最後に個別株ですが、本格オリジナルカレーを連想しました。

スパイスを一から揃えて作るとなるとかなりの労力と手間が必要になっています。
初心者には無難に、カレールーで作った方が安心安全確実な味が作れるでしょう。
しかし一方で、レトルトやカレールーに頼っていては、なかなか料理人のスキルが上がらないのも事実。
比較的単調なカレーの味に飽きてきた中級者以上の方は、いろんなスパイスを自分でブレンドして自分だけ独自のカレーを作ることによってカレールーやレトルトカレーでは味わえない自分だけのカレーを作るのもいいかもしれません。

同様に、VTやVOOだけでは退屈な中級者以上の皆様は、個別株にもチャレンジして市場平均を超えるリターンも目指したり、また自分の理論の証明を試みたり、単純なリターンだけではなく成長や経過を楽しんで投資できる人にはオススメです。
もちろん、手間暇をかけたからといって市場平均をアウトパフォームできるとは限りませんが・・。

初心者はルーやレトルトから

要するに初心者だったら、背伸びせずにカレールーやレトルトカレーから始めた方が無難に美味しい料理になるということです。
自分でスパイスを作って独自のカレーを作ってすごくおいしいものができるのかもしれませんが、とんでもない失敗を犯すかもしれません。
それに、それを毎日毎日作って安定しておいしいカレーが作るのは結構難しいですし、コストもかかります。

  • とびきり美味しいカレー=オフェンシブ投資
  • 安定して美味しいカレー=ディフェンシブ投資

と捉えても良いかなと思います。

むねやんのポートフォリオをカレーに例えると?

そんな私はと言うと、HDVと言うETFを軸にカレーを作っています。
でもジュニアNISAではVTIも買っていますし、最近は高配当ETFのVYMも買おうかなと思っております
例えるなら今までジャワカレーがメインでしたが、バーモントカレーを少し足すようになり、今度はそれにこくまろカレーを足そうかなと思っているところです。

はるやんはるやん

ルーにルー足しとるだけやないかーい!


むねやんむねやん

トゥゲザーしようぜ~!

最後にもう一度だけおさらい

さてもう一度大前提の話をしますが、家庭のカレーは1種類のルーを入れた状態が最もバランスよく確実においしいカレーができます。
そして米国株投資は、S&P500系ETFだけを買うだけで世界中のほとんどの投資家及びアクティブファンドに勝つことができます。

カレーも投資も、この大原則をきちっと忘れずに覚えておくことが大事だと思います。
大原則は分かっているけど「それでは少し物足りない」「退屈だ」「もっと個性が欲しい」と言う人は、個別株を買ったりレバレッジをかけたり、仮想通貨をちょっと買ってみたりと、色々と自分独自の方法を模索してアレンジしていけばいいと思います。

しかし何度も言いますが、手間暇をかけたからと言って勝てるとは限りませんし、アレンジを加えれば加えるほど王道からは遠のくということを忘れないでくださいね。

まとめ

  • 米国株投資の王道はVOOやVTI、VVTへの投資である。
  • 王道・基本を押さえた上で、個別株などにチャレンジしよう。
  • どうあってもカレーは美味しい。

Ate breve! Obrigado!
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