株価暴落を経験して、改めてディフェンシブ株について考えてみた

ごきげんいかがですか。
むねやんです。

今回は、ディフェンシブ株についてお話させていただきます。

きっかけはオフ会

先日のオフ会にて、ディフェンシブ株についてお話する機会がありました。
お題は「ディフェンシブ株だけど下がってるよ・・。」といった内容だったと思います。

確かに、先月の調整にてディフェンシブ株も結構下がってましたね。
景気下落時にその真価を発揮するという前評判の割には、まったく機能していなかったような印象です。

調整時ではディフェンシブ株も下がる

ディフェンシブ株といえば生活必需品セクターがよく取り上げられますが、試しに生活必需品ETF【VDC】情報技術ETF【VGT】のチャートを比較してみましょう。

【VDC】2018年3月初旬 直近半年チャート



【VGT】2018年3月初旬 直近半年チャート



両方とも約10%ほど下げてますね。

先月の下落だけで言えば、株価調整時の下がり幅は他のセクター株とさほど変わらなかったようです。

しかし、その後の相場は大きく明暗が分かれています。
その後の株価回復は【VDC】は完全に【VGT】に劣後してしまっています。
【VGT】は調整前の株価に戻しているのに対し、【VDC】は未だ200日線を越えられていません。

「え?ディフェンシブ株って下落に強いんじゃないの?」

とか、逆に
「え?ハイテクセクターって下落に弱いんじゃないの?

って思われた方も多いと思います。
かくいう私もそう思いました。
『北の国から’92巣立ち』の名俳優なら、きっとこう言うでしょう。

むねやんむねやん

ディフェンシブって何かね?


はるやんはるやん

ここで文太のオジキ出す意味ある?

ディフェンシブ株とは?

サイト『初心者の株式投資道場』によると、ディフェンシブ株の定義は以下の2つです。

・景気動向に左右されにくい
・安定的な業種である

これは言い換えれば、景気変動に対して鈍感ということですね。
好景気だからといってバンバン業績が上がるわけでもなく、逆に不景気だからと言って一定の売り上げはキープできるという業種です。

明日からお給料がぐーーんとUPするからといって、コカ・コーラを大量に買い込んだりしませんよね。
一方、お給料がぐーーんと減ったからといって、コカ・コーラを飲まなくなったりしません。むしろ増えるかもしれません。

「景気に関係なく、一定の消費量を常にキープできる業種株」

これがディフェンシブ株なんじゃないかなぁとオフ会では結論に至りました。
(因みにミスターマーケットさんのご意見を丸パクリしてます。)



なお、株価下落とその後の回復については様々な要因が絡みますが「今回の調整は業績不振による下落ではなくマーケット加熱に対する一時的な冷却現象なので、あまり気にする必要はないよね」って結論で一致しました。
何やら債券代わりに売られているとか何とかいう話らしいですが、長期的に見れば大丈夫でしょっ!(たぶん)

新・ディフェンシブ株・論

さて、上記の条件を当てはめていくと、意外な業種がひっかかってきます。

・アップル
・グーグル
・マイクロソフト
・アマゾン
・フェイスブック(ツィッター)

です。

特にアップルとグーグルですね。
日常生活において、このスマホやネット検索を全く使わない日があるでしょうか?
どちらも幅広い年齢層で使われており、もはや日常生活になくてはならないものです。

またwindowsの搭載されたPCは、ほとんどのオフィスで利用されていますし、ワードやエクセルは資料作成に必須アプリです。

自宅で手軽に、しかも安く変えるアマゾンのことを知らない人は、ネットを利用しない人を除いてほとんどいないでしょう。

トレンドに敏感な女子高生たちにとっては、ツィッターのない生活なんて考えられないのかもしれません。

あれ?ということはですよ?
生活必需品の様態が、時代によって変わっていっているということなのではないでしょうか?
かの講談社の人気SFマンガなら、きっとこうなるでしょう。

むねやんむねやん

つまりハイテク株は、生活必需品株だったんだよッ!


はるやんはるやん

な、なんだってー!!

未来のディフェンシブ株について

とは言ったものの、さすがにそう簡単には結論できません。

なぜなら、グーグルやフェイスブックの収入のほとんどは広告収入ですから、景気悪化に伴い企業出資が滞るかもしれません。
アマゾンは物販を主な業務としていますが、その物販はつい最近やっと黒字になった程度で、キャッシュフロー自体は不安定です。
アップルとマイクロソフトは、マシンを売るという強みがありますのでまだマシでしょうが、タバコや洗剤と比べればまだまだ節約対象となり得ます。
ですので現段階において、これらを生活必需品と置くのは厳密には早計だと思います。

しかし、近い将来においてはどうでしょうか?
この先、この銘柄たちが生活必需品になり得ないと断言できるでしょうかね?

ウォールストリート・ジャーナルによれば、今年の9月頃に「電気通信セクター」が廃止され、新たに「コミュニケーションサービス」が新設されるようです。
新セクターには【T】や【VZ】に加え、【GOOGL】【FB】【NFLX】が加えられるとのこと。

この新セクターをどう捉えるかですね。
ハイテクセクター寄りに見るのか、生活必需品寄りに見るのか。
オフェンシブと見るのか、ディフェンシブと見るのか。

おそらく始めは、オフェンシブ寄りにマーケットに捉えられると思います。
しかし、20年後、30年後はどうなるんでしょう?
そのころには、もう別の「ハイテク」が現れて「アップルなんて地味な老舗のディフェンシブ業種でしょ?」って言われてるかもしれませんよ。

長期投資家は、そういう未来への指向性と将来性も含めて、投資銘柄を選定するのもいいかもしれませんね。

まとめ

・ディフェンシブ株も下落しないことはない
・ディフェンシブ株とは、景気に関係なく、一定の消費を常にキープできる業種株である
・未来の生活必需品は、今と変わってるかもしれない
・株価の動きはやっぱり予測がつかない

Ate breve! Obrigado!
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