
ごきげんいかがですか。
むねやんです。
今回は米国株バリューETFでどれが最もオススメなのかを比較検討してみました。
対象ETFは、バンガード社の【VONG】、ブラックロック社の【IWF】【IWY】【IVW】、ステートストリート社の【SPYG】の5銘柄です。
私が今回注目したバリューETF
実は私、グロース株ETFはまだ持っていません。
私の投資方針は高配当再投資戦略ですので、主にそちらばかり購入しております。
とはいえ、せっかく先日、SPDR「スパイダー」ブランドで有名なステート・ストリート社の超低コストバリューETFが日本で発売されましたので、これを機会にグロースーETFをもう一度、再検討してみることにしました。
もしかしたら個別株を買うよりも安全で堅実なリターンが得られるかもしれませんしね。
今回ピックアップしたETFは以下の基準で選定しております。
- 各米国三大ETF運用会社(バンガード、ブラックロック、ステートストリート)から最低1銘柄以上を挙げる。
- 数あるバリュー指数の中でも、大型株かつ過去リターンの高い指数を選ぶ。
- なるべく経費率の低いの商品を選ぶ。
なお、グロースETFのうち、どのベンチマークの過去リターンが高かったのかはこちらの記事で検討しました。
過去リターンを検証すると、バンガード社の米国株グロースETFのなかでは【VONG】が最も成績がよかったです。
その結果、今回選抜されたETFは以下の通りです。
【VONG】
バンガード社のラッセル1000グロース株指数をベンチマークとするETFです。
バンガード社の米国株グロースETFで最も過去リターンが高かった銘柄です。
【IWF】
ブラックロック社のラッセル1000グロース株指数をベンチマークとする人気ETFです。
【VONG】とベンチマークは同じです。
【IWY】
ブラックロック社のラッセル200グロース株指数をベンチマークとするETFです。
ラッセル1000グロース株指数よりも更に銘柄を大型株に絞っています。
【IVW】
ブラックロック社のS&P500グロース指数をベンチマークとする人気ETFです。
前回の調査で好成績だった【VOOG】よりも経費率が安いです。
【SPYG】
ステートストリート社のS&P500グロース指数をベンチマークとするETFです。
最近、日本市場に登場した銘柄で、今回紹介するETFのなかでは経費率最安です。
それでは5つのETFを比較・検討してみることにしましょう。
※以下は2018/8/9時点のデータです。
【VONG】
名称 | バンガードラッセル1000グロースETF |
ティッカー | VONG |
設定日 | 2010/9/20 |
指数 | ラッセル1000グロース株指数 |
経費率 | 0.12% |
株価 | 153.69$ |
乖離率52週 | 0.01% |
出来高 | 63,769 |
資産総額 | 1.96十億$ |
配当利回り | 1.10% |
1年リターン | 22.64% |
3年リターン | 15.56% |
5年リターン | 18.55% |

ブラックロック【IWF】
名称 | iシェア-ズラッセル1000グロースETF |
ティッカー | IWF |
設定日 | 2000/5/26 |
指数 | ラッセル1000グロース株指数 |
経費率 | 0.20% |
株価 | 151.27$ |
乖離率52週 | 0.00% |
出来高 | 1,082,914 |
資産総額 | 44.033十億$ |
直近配当利回り | 1.13% |
1年リターン | 25.07% |
3年リターン | 16.03% |
5年リターン | 15.92% |

ブラックロック【IWY】
名称 | iシェア-ズラッセルトップ200グロースETF |
ティッカー | IWF |
設定日 | 2009/9/28 |
指数 | ラッセルトップ200グロース株指数 |
経費率 | 0.20% |
株価 | 82.60$ |
乖離率52週 | 0.02% |
出来高 | 56,422 |
資産総額 | 1.144十億$ |
直近配当利回り | 1.25% |
1年リターン | 25.46% |
3年リターン | 17.41% |
5年リターン | 17.27% |

ブラックロック【IVW】
名称 | iシェア-ズS&P 500グロースETF |
ティッカー | IVW |
設定日 | 2000/5/22 |
指数 | S&P 500成長指数 |
経費率 | 0.18% |
株価 | 172.05 $ |
乖離率52週 | 0.01% |
出来高 | 1,511,627 |
資産総額 | 20.99十億$ |
直近配当利回り | 1.14% |
1年リターン | 23.34% |
3年リターン | 15.39% |
5年リターン | 15.55% |

ステートストリート【SPYG】
名称 | SPDR®ポートフォリオS&P 500グロース株式 ETF |
ティッカー | SPYG |
設定日 | 2000/9/29 |
指数 | S&P 500成長指数 |
経費率 | 0.04% |
株価 | 37.18$ |
乖離率52週 | 0.02% |
出来高 | 503,110 |
資産総額 | 3.474十億$ |
直近配当利回り | 1.27% |
1年リターン | 24.03% |
3年リターン | 15.60% |
5年リターン | 15.74% |

比較一覧表
スマホで見るときは画面を横にしてご覧ください。
VONG | IWF | IWY | IVW | SPYG | |
---|---|---|---|---|---|
設定日 | 2010/9/20 | 2000/5/26 | 2009/9/28 | 2000/5/22 | 2000/9/29 |
経費率 | 0.12% | 0.20% | 0.20% | 0.18% | 0.04% |
株価 | 153.69$ | 151.27$ | 82.60$ | 172.05 $ | 37.18$ |
銘柄数 | 555 | 541 | 127 | 296 | 298 |
配当率 | 1.10% | 1.13% | 1.25% | 1.14% | 1.27% |
1年リターン | 24.89% | 25.07% | 25.46% | 23.34% | 24.03% |
3年リターン | 15.99% | 16.03% | 17.41% | 15.39% | 15.60% |
5年リターン | 15.94% | 15.92% | 17.27% | 15.55% | 15.74% |
過去トータルリターン比較
2018/7/27時点
【VONG】:【IWF】:【IWY】:【IVW】:【SPYG】
過去3年
過去5年
最大比較可能期間(約7年11か月)
評価
銘柄選定
過去記事にてグロース株指数を比較してみたところ、「ラッセル1000指数」と名称がついた指数の成績がよかったので、【VONG】【IWF】をピックアップしてみました。
「ラッセル1000指数」の変形型で「ラッセルトップ200指数」【IWY】も比較することにしました。
過去記事では「S&P 500成長指数」の結果もかなり良かったので、同ベンチマークコスト最安の【IVW】も組み入れてます。
【SPYG】についてはステートストリートSPDRバリューシリーズで最も経費率が安かったので選定してます。
一応、今回選ばれなかった米国株大型グロースETFについても過去リターン等を調べてみましたが、どうやら今回ピックアップしたETFの成績がトップ5になるようです。
過去リターン
【IWY】>【VONG】>【IVF】>【SPYG】>【IVW】
過去リターンでは、一貫して【IWY】がトップの成績を収めています。
過去約8年において返戻率246%超というのは素晴らしいパフォーマンスですね。
S&P500指数を完全にアウトパフォームしています。
他の銘柄も【IWY】には劣るもののなかなかの好成績と言って良いでしょう。
ちょっと興味深いことは、今回の比較で経費率が低い2銘柄がビリのワンツーをとっていることですかね。
グロース株投資においては、低コスト商品の選択が必ずしも高いパフォーマンスを得られるとは限らないようです。
経費率
【SPYG】>>【VONG】>【IVW】>【IWF】=【IWY】
経費率は【SPYG】の0.04%が最も安いです。
【IWY】の経費率は0.20%ですので、コスト比較では圧倒的に【SPYG】が勝っています。
しかし、上記した過去リターンでは【IWY】をはじめとする比較的コスト高の銘柄の方が成績がよいという結果になりました。
出来高&総資産
こちらに関しては【IWF】の圧勝です。
出来高や総資産額はETFの健全性や流動性を図る上で、非常に重要な指数です。
多ければ良いというわけではありませんが、ある一定以上のの数字はほしいところです。
【IWY】や【VONG】はリターンが高い割に総資産や出来高はあまり高くないようです。
それでも10憶$以上ありますから、これを良しとするか不安材料ととらえるのかは少し考えてしまいますね。
配当利回り
配当利回りは【SPYG】が一番高いですね。
とはいっても、どの銘柄もほとんど差はありません。
あまり気にしなくてもよいでしょう。
構成銘柄
どのETFもアップル社が構成銘柄1位になっていますね。
なかでも【IWY】のアップルの構成割合が全体の9%超と一つ頭分抜けて多いです。
情報セクターの割合も今回比較した銘柄のなかで一番高いです。
これが近年の上昇相場においてS&P500よりも高いリターンを出してきたポイントかもしれませんね。
構成セクタ2位は、ラッセル指数が消費サービスセクターなのに対し、S&P500指数はヘルスケアセクターになっています。
これもリターンに差を作った要素のひとつかもしれません。
総評
今回の結果としては【IWY】が最も高いリターンをたたき出す結果となりました。
ただ私個人の意見としては、【IWY】を買うのなら【QQQ】を買うかなぁと思います。
実際、【QQQ】の方が過去リターンも高いですし、総資産や出来高も安定しています。
もしくはいっそ個別株に身を投じますかね。
【AMZN】なんかですと、昨年よりも2倍以上株価上げてますからね。
単純に【IWF】の上位10銘柄くらいを個別に買っておいた方が成績がよいかも?
ちょっと心配なのはボラティリティがやや高めということですが、ハイボラティリティが怖いのならそもそもグロース株投資なんかやるべきではないですよねWW
グロース株には今を時めくトレンディな銘柄が数多く揃っていますから、今後も上昇相場が長く続くと思っておられるならチャレンジしてみるのも良いと思いますよ。

でも小心者の私は高配当ETFの積み増しを続けることにします。
まとめ
- 米国株バリューETFの中では【VTV】が良さそうだ。
- ただ米国株バリューETFを買うのであれば、S&P500ETFで十分事足りると思われる。
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