ご機嫌いかがですか。
むねやんです。
前回の続き。
生き馬の目を抜く株式市場から姿を消したはずのむねやんが、どうしてまた再び荒れ狂う戦場にカムバックすることになったのか?
前回の記事
munelog.hatenablog.com
アベノミクスで沸き立った日本経済も落ち着きを見せた2016年はなかなか波乱の1年でした。
2月にはチャイナショックがありました。
世界経済の牽引役となっていた中国市場の下落をきっかけに、世界の株式市場全体が下落。結果、新興国の急速な経済成長がピークアウトすることとなり、世界経済に悲観的な雰囲気が立ちこめました。
6月はブレグジットがありました。
国民投票の結果、イギリスまさかのEU離脱可決。
これには本当におどろきました。おそらく未来の教科書に載るでしょう。それほどの出来事でした。
投資家たちはこの革命の波が他のEU諸国にも広がっていくことを恐れ売り注文が殺到、世界市場の株価が急落しました。
そして11月のアメリカ大統領選。優勢と見られていたクリントン候補を抑え、共和党トランプ候補が新大統領となりました。
「トランプが大統領になんかなったら世界は終わりだ!」なんて言われていたので、株価は急落するかと思いきや、逆に急上昇することに。
本当に株と人の心理は読めません。
そんななか、むねやんの心は世界経済の激動とは全く違うところにありました。
そう!確定申告です。
2016年は自身の確定申告で頭がいっぱいでした。(ちっちぇ!)
実はむねやんの祖母が長く入院しておりまして、その分の医療費控除をすることになったのです。
むねやんは元来、貯金が好きな性分でしたので、散在してお金に困るようなこともありませんでした。
財形貯蓄にコツコツとお金が貯めて、貯蓄額の数字が少しずつ増えていく様子を眺めてニヤニヤするのがちょっと好きでした。(え?私だけ?)
質素倹約を美徳とし、お金について考えることは汚らわしいことだと考える、そんな人間でした。
それが逆に仇となってしまったのかはわかりませんが、お金についてはコツコツ貯める以外の選択肢を知らず、少し無頓着なとことがありました。
扶養控除を使えば所得税や住民税の額が変わるかもしれないのに、それについても何の知識も持ち合わせていませんでした。
「扶養控除?それってウメーのか?」ってなもんです。
そんな私が祖母の医療費控除をするため確定申告に挑むのですが、当時の私の金融リテラシーはドラクエⅢで言うならばアリアハンを出てすぐの遊び人くらいの能力しかなかったため、結構大変な事案でした。
まず祖母の医療費ですが、祖母は脳梗塞でほぼ寝たきりの状態でした。
ここで祖母は介護認定における要介護5となり介護保険の適応を受けるのですが、そもそも「介護保険は医療費控除の対象にならないのではないか?」とずっと思い込んでいたわけです。
結論として医療費控除はできたのですが、これについては周囲の人にきいても意見がバラバラで、本当に困惑しました。
No.1125 医療費控除の対象となる介護保険制度下での施設サービスの対価|所得税|国税庁
後に知ったのですが、この介護保険サービスにかかる医療費控除は、対象になったのがつい最近のことだったらしいです。
どおりで尋ねる人によって意見が違ったわけです。
次に祖母は病院(指定介護療養型医療施設)に入院していたのですが、「家族が施設に入居していた場合、同居になるのか?」ってことです。
これも結論としては同居でOKでした。
「同居」の範囲(長期間入院している場合)
https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/shitsugi/shotoku/05/32.htm
皆さんはご存じでしたか?私は知りませんでした。
老人の場合、この同居、非同居で控除額が変わってくるのです。
このような疑問を解決していきながら、過去5年分に遡って医療費控除と扶養控除の確定申告をしました。
後日、所得税と住民税が税務署等から還付されたのですが、その額が私の想像よりも多くてびっくりしました。
なんと表現したらいいのか迷いますが、総額すると諭吉さんが帯封で束ねられてまだ余るくらいです。
加えて、私の地域の場合、公立保育料が住民税の納付額で決定されるので、確定申告後の保育料は申告前保育料の半額以下になりました。
この時点で、一般家庭の家計としてはかなりの臨時収入になったのだということはおわかりいただけるかと思います。
これはかなり衝撃的な出来事でした。
そして同時に思ったわけです。
俺、大事なお金のことをよく知らないままで、かわいい嫁さんと二人の子ども、ホントに守ってやっていけるの??
って。
自分が独身だったらこんな感情、もしかしたら湧かなかったかもしれません。
お金があるからって幸せになるとも限りません。
でもお金があれば、少なくとも不幸を減らせることはできます。
家族にももっと良い生活させられるかもしれない。
そう思いました。
そんなことから、今までの金融に疎いのほほんとした考えを改め、今からでは少し遅いかもしれないけど、家族を守るための財テクを身につけなければいけない!と一念発起した次第です。
続く
Ate breve! Obrigado!