ごきげんいかがですか。
むねやんです。
お待たせしました。
前回の続きとして、今日もアメリカ株式市場が最強である理由と魅力を語っていきます!
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安価な労働力が得やすい
我々は資本主義社会で生きていますが、その資本主義の原理原則に最も近い国家はアメリカです。
しほんしゅぎ【資本主義】
商品経済の広範な発達を前提に、労働者を雇い入れた資本家による利潤の追求を原動力として動く経済体制。資本家が生産手段を私有し、労働力以外に売る物をもたぬ労働者の労働力を商品として買い、労賃部分を上回る価値をもつ商品を生産して利潤を得る経済。封建制に次ぎ現れた経済体制で、産業革命によって確立された。
出典:大辞林 第三版
労働者は労働と時間を使って賃金を得、資本者はその結果得た利益によって更に労働力を確保し、より多くの利益を求めていきます。
アメリカは先進国のなかで最も格差の開きが大きい国であり、上位1%が持つ資産は、下位90%が持つ資産の総量よりも多いと言われています。
ようするに、資本家が利潤追求のために労働者を酷使することに容赦がないということです。
資本主義の大原則とは、「強者総取」だと言い換えることも出来ます。
またアメリカは多くの移民を受け入れていますが、彼らが安い労働力となって市場を支えています。
どうしてアメリカは日本と違い、多くの移民を受け入れることができるのでしょう?
それはアメリカの社会保障が先進国で最低の基準だからです。
日本及び欧米各国の社会保障費は非常に充実しており、移民にとってはありがたい話ですが、自国民にとっては社会保障費の負担増につながってしまいます。
しかしアメリカは移民が増えても社会保障費はあまり増えず、逆に安価な労働力が手に入るため、その分企業は利益を上げ、国は税収を増やすことができます。
福祉の充実は国家として成熟を意味し、日本・欧米の国としての文化レベルは非常に高いものだと私は思ってはいます。
しかし、こと株主の立場から考えると、残念ながら社会保障費等に力を裂く国よりは企業及び自国の利益を追求するアメリカという文化後進国の方が投資先として合理的なのです。
資本主義社会を体現したリーダーであり、またルールそのものである
リーマンショックの震源地はアメリカでした。
その不況の波は全世界に及びました。
では、震源地であるアメリカは日本よりも不況から立ち直るのが遅かったのでしょうか?
いいえ、実はアメリカの方が立ち直るのが早かったのです。
アメリカ経済の底力はあなどれません。
下のグラフは、リーマンショック後のダウ・TOPIX/日経平均株価の推移です。
次のリセッションでダメージが大きい国ランキング。日本は? – チンギスハンのブログ。シニアが米国株に投資
アメリカは世界一の経済大国であり、そして世界一の軍事力を持った国でもあります。
そしてアメリカは国益を追求することを第一に考えています。
もしそんな国が、自国にとって不利益になる国際ルールなどが作られるそうになったらどうするでしょう?
当然、全力で阻止しますし、逆に自分たちにとって都合の良いルールに作り替えることでしょう。
それが例え人類全体にとって不平等かつ不利益であったとしてもです。
結局、世界がどのような状況になったとしても、世界一の経済力と軍事力を背景にアメリカが№1に君臨し続けるような気がします。
そういう風に世界のルールを変えることが出来るパワーをアメリカは持ち続けています。
ならば、そういう強い力をもった勝ち馬にのった方が投資リターンは高いと思われます。
米国株市場はずっと右肩上がりである
そして極めつけは、株式市場の圧倒的パフォーマンスです。
下のグラフは日本とアメリカのそれぞれ代表する日経平均株価とS&P500指数を比較したものです。
米国株と日本株の株価推移|高卒非正規が株式投資でアーリーリタイアを目指す
いかがでしょう。
S&P500は多少の下落はあっても一環して右肩上がりを続けています。
一方、日本市場はバブル期をピークにずっと低迷し続けています。
円とドルでは為替差があるのでは?と疑問に思われる方のために、ronaldread さんは上記グラフを円ベースでも計算されておられます。
はい、一目瞭然ですね。
S&P500の方が日経平均よりも圧倒的にパフォーマンスが高いです。
あるデータでは、日本株に過去30年間ずっと投資しても年平均0.1838%しかリターンを得られませんが、米国株に投資した場合の過去30年の運用成績は9.89%にものぼるとのことです。
「日経平均」vs 「S&P500」 過去5年~30年間、投資していたらどうなっていたか試算してみた | マネーの達人
そしてずっと右肩上がりと言うことは、おおよそどのタイミングでS&P500を購入しても、長期間ホールドしていれば必ず株価は上がり続けていたということです。
一説によると、S&P500を15年以上持ち続けていれば、収益がマイナスになる確率はほぼゼロというデータもあります。
つまり、財務諸表とにらめっこしながら売買のタイミングを図らなくとも、S&P500系ETFを何も考えずにポンと買ってストロングホールドし続けるだけで、非常に高いリターンを得る確率が高いということです。
初心者にも非常に簡単でシンプルな投資が可能なのという点が魅力です。
加えて、S&P500配当金を使って更にS&P500を買い増すという「配当再投資戦略」を組み合わせれば、更なるリターンを得る可能性が高まります。
総論
いかがでしたでしょうか。
むねやんが、米国株に集中投資する理由をつらつらと書かせて頂きました。
まあ、ほとんど米国株ブロガーら諸先輩方の請け売りなんですけどね。
私も昔は日本株に投資していましたが、上がったり下がったりが激しい上に近隣諸国の影響を受けやすいため、非常に大変でした。
その点、米国株は私のような経済・金融に無知なド素人でもリターンを得る確率が高いと思っています。
そして、米国株式市場について調べれば調べるほど、上記のような頼もしいデータがわんさと蓄積されていったため、日本株に投資していた時代に比べれば、非常に精神的に安心することができています。
そしてインデックス系ETFを買うだけ、というシンプルさも非常に気に入っております。
流石に仕事と家庭を両立させながら、四季報を隅々まで調べていくことは難しいですからね。(家に入れてくれなくなっちゃいます・・。)
投資の世界に正解も確実な勝利もありませんが、少なくとも米国株式市場には日本市場にはない安定感と歴史に基づく力強い市場パワーが存在すると私はにらんでいます。
もしこの記事を読んで、少しでも米国株式投資に興味をもっていただけたら嬉しいです。
でも私のように集中投資する必要はありませんよ。
あくまで自分のペースで、そして自己責任でお願いしますね。
Ate breve! Obrigado!
よければ過去の記事もご覧下さい。
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“日経よりTOPIXより【米国株式投資】が初心者にオススメな理由(後編)” への1件のフィードバック