投資・金融の勉強は映画から!米国株初心者オススメ映画ランキング・ベスト3

ごきげんいかがですか。
むねやんです。

さて、世間では本日が御用納めでしょうか。
むねやんも明日から6連休に入ります。
大掃除も年賀はがきも終わらせているので、今年はのんびりできそうな予感です。

さて、年末年始の空いた時間は映画鑑賞などいかがですか?

本日は、長期連休中にオススメの投資・金融系の映画ベスト3をご紹介したいと思います。
アメリカ株関係の映画になりますので、米国株初心者はここから入門するのも良いかと思います。
また、日本株投資家の皆様にも楽しめる内容ですので是非どうぞ!

オススメ映画 第3位

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

公開日 2013年
エンタメ度 ★★★★★
知識・教養度
キャスティング度 ★★★★
クレイジー度 ★★★★

ブラックマンデーという1987年に起きた史上最大の株の暴落で仕事を失った新人証券マンが、クズ株のセールスから成り上がっていくストーリーです。
原作はジョーダン ベルフォートの『ウォール街狂乱日記 – 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』です。
映画が苦手な人はブックから入るのも手ですね。

 

まず主役が、ご存じレオナルド・ディカプリオなので、投資・金融に興味のない人でも「見てみようかな」と思っていただけるのではないでしょうか。
また内容も金融・投資の知識がなくとも、全く問題なく楽しめるよう作られています。
流石はマーティン・スコセッシ監督!
映画時間の180分も、あっという間に過ぎる程おもしろいです。

 

内容はレオナルド・ディカプリオ扮する株トレーダーのジョーダン・ベルフォードが、裸一貫の青二才からウォール街の「ウルフ」と呼ばれるまでに急成長するお話です。
単なるサクセスストーリーだけならありきたりなのですが、成功度合いに比例して私生活がどんどんハチャメチャになっていきます。
飲む・打つ・買うはもちろんのこと、ものすっっっっっっっごく頻繁にドラッグが登場し、しょっちゅうラリってます。
画面に登場する全員がラリってることも少なくありません。
これを見て「俺もやってみようかな?」と思う人が現れないか心配するほどです。
※わかってると思いますが、ドラッグ・ダメ・絶対!

そして、これだけ成功したらそのうち大損して痛い目を見るんだろうと思いきや、これがまあー、いつまでたっても没落しないんですねぇ。
ムチャクチャお金使うし、犯罪まがいのこともムチャクチャするんだけど、結局ビジネスはどんどん成功して、会社はズンズン大きくなって、社員の給料も上がってみんながウハウハになるんですね。

成金がお金を散財する姿はあまり見たいとは思いませんが、興味深いのはそのようなムチャクチャをするのが正常だと言わんばかりの、彼ら及びその周辺の異常なまでの熱狂ぶりと雰囲気です。
投資すればするほど面白いように儲かっているときの証券会社のトレーディング・フロアは、まさにバブル期の熱狂と狂気にとても類似しているように思えました。

私がもしあの場にいたら、現在のようなつつましやかな生活と精神状態はキープできていなかったのかもしれません。
人間なんて弱い生き物ですから、どんなに強い意志があってもすぐに周囲の雰囲気や流れに飲み込まれてしまいます。
ウルフを傲慢な金持ちと見るだけでなく、もし自分がウルフの証券会社の社員になっていたらどうだっただろう?と想定してご覧になれば、より一層映画を楽しめると思いますよ。

 

あとこの映画は、放送禁止用語の「Fワード」がハリウッド映画史上最も多く登場します。
Fワード数の多さはギネス世界記録に認定されており、平均して1分間に2.8回のFワードが発声されていますので、個人的には字幕版をオススメします。(R-18指定です。)

 

因みに、むねやんはプライム会員なので、アマゾン Prime ビデオで無料で見ることができました。
「Fire TV Stick」でご自宅のTVで見るのが便利でいいですよ。

 


『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 予告編

オススメ映画 第2位

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』

公開日 2015年(米国)
エンタメ度 ★★★
知識・教養度 ★★★★
キャスティング度 ★★★
クレイジー度 ★★★★

リーマンショックを予想し、逆張り投資によって巨額の利益を叩き出したトレーダーたちを描いたノンフィクション映画です。
原作は、マイケル・ルイス著の『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』です。
大リーグの貧乏球団が経済的観点からチームを強くするストーリーを描いた『マネーボール』と同じ作者ですので、これも大変面白い映画となっています。

 

後に気づいたのですが、キャストにはブラッドピットが名を連ねています。
映画『マネーボール』でも出演していましたし、その繋がりでしょうか?
主役級の活躍はしませんが、今までにないシブい役割を果たしますのでご期待下さい。

 

内容は、サブプライムローンを破綻させてしまいかねない重要な問題に気付いた4人のトレーダーが、世界経済の破綻を予測し、好景気に沸くウォール街の大手金融機関を相手に空売りの大勝負を仕掛けるというものです。
「空売り」っていうのは、簡単に言えば、株価や不動産価格が下がる方に賭ける行為です。

サブプライムローン問題(リーマンショック)は非常に有名な話ですが、その内容までよく知っている人は多くないのではないでしょうか。
劇中には「MBS」や「CDO」などの専門用語が頻繁に現れますが、ご心配なく、そのあたりの難解な用語も劇中でコミカルかつ丁寧に説明してくれます。
映画を楽しみながら金融・投資の勉強もできる、まさに一石二鳥の娯楽ですね。

 

リーマンショックが起こるのはご存じの通りなので、オチは確定しています。
しかし、好景気に沸くに沸いているウォール街において「もうすぐ世界経済が崩壊するぞ!」と声をかけるも、完全にバカにされる4人のトレーダーたち。
結果を知っている身からすれば、本当に正しいのはその4人で、間違っているのは他の全員なのですが、劇中ではさも逆のように見えてしまいます。
「俺たちって本当に正しいのかな?」と不安になりつつも自分の信じる道を突き進むトレーダーたち。
空売りが成功に終わっても、彼らの心はなぜか晴れません。
投資の熱狂とエゴの中、人間の苦悩と葛藤が非常にスリリングに描かれていますので、ヒューマンドラマとしても楽しめますよ。

 

あと『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は主人公とその周囲がクレイジーでしたが、この映画では主人公以外の人たちがクレイジーに描かれています。
ノンフィクションですので、誇張こそあれ、おおよそ事実に近い様態だったのではないでしょうか。
実際のウォール街がこんなおおざっぱで、詐欺まがいの商品と取引が横行していて、なおかつそれに対して誰も悪いと思っていないのであれば、リーマンショックの発生は偶然ではなく必然であり人災だったのではないか、と考えさせられる内容になっていますので、どうぞ楽しんでご覧になって下さい。

 


『マネー・ショート 華麗なる大逆転』予告編

オススメ映画 第1位

『インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実 』

公開日 2011年
エンタメ度
知識・教養度 ★★★★★
キャスティング度 ★★
クレイジー度 ★★★★★

第83回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー部門賞を受賞した珠玉の作品です。

内容は、リーマンショック前の世界経済及びウォール街の実情、そして金融危機後の情勢と実態に迫っていきます。

有名金融機関の関係者や政治家へのインタビューが多く登場し、ジョージ・ソロスやジョン・ポールソンといったヘッジファンド界の大物も登場するので、ある意味キャスティングは★5つなのですが、マニアックすぎるので★2つとさせていただきました。

リーマンショックのドキュメンタリーには、かの有名なマイケル・ムーア監督の「キャピタリズム〜マネーは踊る〜」もありますが、「インサイド・ジョブ」の方がより突っ込んだ内容となっています。

 

インサイド・ジョブとは、「内部犯行」のことを意味します。
リーマンショックが、ウォール街、ヘッジファンド、ホワイトハウスによる人為的な経済危機であったことを揶揄しているのでしょう。
関係ない人々からすればいい迷惑ですが、規模と影響が大きすぎるため、もはや歴史的重犯罪レベルです。

内容は事前の知識がないと理解しにくいと思います。
ですのでもしご覧になるのであれば、オススメ2位の『マネー・ショート 華麗なる大逆転』を見て、ある程度の知識を仕入れてからご覧になるのが良いと思われます。
1000でも1万円でもよいので、少しでも株式投資などをしておくと、我が事のように一層リアリティを感じることができるでしょう。

 

正直、この作品を見たときは怒りに震えたと申しますか、怒りを通り越してあきれ返るばかりでした。
ウォール街に携わる人々はさぞや聡明な人々が結集していたのかと思っていましたが、実態は庶民を食い物にし、自分の利益だけを追求するケダモノのような連中ばかりだということにショックを受けました。

私は、努力して勉強したり、才能を発揮した結果、人よりもお金を稼ぐことは素晴らしいと思いますし当然だと思っています。
また、一方的に貧しい庶民の味方をするつもりもありません。
しかし、世のインテリたちがこれほどまでに人々から搾取し続け、犯罪まがいの行為をしているにも関わらず、一切罪を問われないままのうのうと生きている実態には怒りを禁じえません。

彼らにはモラルとか良識のようなものがないのでしょうか?
良心が痛んだりしないのでしょうか?
「てめえらの血は何色だーーーッ!!!!」って、南斗水鳥拳のイケメンに言われないのでしょうか?(←急だな!)
全くもってクレイジーですが、残念ながら彼らは歴史上優秀な成功者としてその名を刻むことになるのでしょう。
勝てば官軍のはこのことです。

 

この映画をみれば、リーマンショックとは人災であり犯罪であること、そしてその結果、一番ワリを喰らったのが何の関係もない庶民とその他の国の人々だということがよく分かると思います。

 

そして、悔しい話ですが、やっぱり投資をするならアメリカが一番だな、という結論に達することでしょう。
米国株投資家、必見の一作です!

 

www.youtube.com

 

金融用語は予習・おさらい

映画で登場する難解な専門用語をまとめてみました。
(と言っても、他の優秀なサイトのコピペです。)
映画をご覧になる前に予習としてご一読いただくか、もしくは見た後の復習にお使い下さい。

①サブプライム・ローン
私たちが家を買うとき、普通は一括ではなく住宅ローンを組むと思います。一般にアメリカでは日本と違い家は資産として考えられ家の値段は下がることはないと考えられているために、低所得者でもその住宅を担保にして金融会社からお金を借りることができました。それをサブプライム(返済能力の低い低所得者の)・ローン(借入債権)と言います。

 

②MBS(モーゲージ債)
住宅を借りているものは、貸してくれている人に対して毎月返済額と金利を支払います。それをもらう権利を債権と言いますが、それらの債権を金融市場で自由に売り買いできるように金融証券にしたものを言います。

 

③CDO(債務担保証券)
サブ・プライム債権やMBSを混ぜ合わせて切り刻んだ金融商品です。様々な債権(優良なものやそうでないもの)が組み合わさってできているのでリスクが分散化され、リターンがそれだけ大きい証券のこと。

劇中では後半、合成CDOという以下に説明するCDSも含めた証券もでてきますが、ここまで行くと、実態が分からないギャンブル券みたいなものと考えて良いでしょう。

 

④CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)
CDOを空売りするために、新たにマイケルが発明した金融商品です。CDSは債券のデフォルトをヘッジするための金融商品と言われますが、要は月々保険料は払う代わりにCDOが紙くず当然の価値になったときに保険金としてもらう権利のことです。

CDO、債権を持たなくともこのCDSだけを持つこともできます。それによって債権の価格が暴落したとき、相対的にCDSの価格が上がるのでそのとき高く売れば利ざやで儲かるという仕組みです。

 

⑤ビッグ・ショート
通常株式において、値上がりを予測し安値のときに買うことを「ロング」というのに対し、値下がりを予測して高値のときに売ることを「ショート」と言います。

そして、市場の中で値下がるものしか分からないといった風なときに利益を生む取引をするために「空売り」という手法があります。名前の通り、何もないまま先に株を売って、決済する時に株を買い戻してその利ざやで儲ける方法です。

この場合では、債権において空売りという手法ができなかったので、CDSという一種の空売りができる商品を一から作り、住宅市場が大きく下がる方を予測したというわけです。
観る前にこれを知れば『マネー・ショート』がもっと面白くなる!5つの経済用語 | FILMAGA(フィルマガ)

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総評

いかがだったでしょうか。

3位から1位までを順に発表しましたが、徐々に難しい内容となっています。
また3位から順に見ていった方が、最終1位の映画を見たときのショックがより際立ちますので、予備知識がない人や初心者は3位、もしくは2位から順番にご覧になっていくことをオススメします。

 

金融リテラシーは現代人にとって必須の教養です。
でもこれでもうあなたも米国株リテラシーはバッチリ!
リーマンショックもサブプライム問題もスラスラ解説できることでしょう。

周囲のご友人たちと一気に差をつけちゃって、ドヤ顔かましてやりましょうwww!

 

Ate breve! Obrigado!

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