ごきげんいかがですか。
むねやんです。

今回はトルコリラ急落のお話です。

トルコリラが急落

ここ数年、絶賛続落中だったトルコリラが急落し、トルコリラ/円(TRY/JPY)の外国為替レートは一時15円台まで下がりました。
対米ドルにおいても、8/10において前日比一時20%以上の下落がありました。

8/15には反発し、ややリスクオフムードも漂いましたが、未だに予断は許されない状況です。

<トルコリラ/円 チャート(過去1年)>


原因は?

今回の急落の原因は主に2つです。

ひとつは、ヨーロッパにおけるトルコ資産への不信です。

2018/8/10、ECB(欧州中央銀行)がユーロ圏の一部金融機関が保有しているトルコ関連資産のリスクを懸念していると報じられたからです。
これによりユーロが急落。
相対的にドル高に繋がったことから、トルコリラ安が進み、結果としてトルコリラ/円も下落したというわけです。

もうひとつは、トランプ米大統領によるトルコ関税措置の報です。

トランプ大統領がツィッターにて、トルコの鉄鋼とアルミニウムの関税率を倍に引き上げると発表したからです。

この2つのネガティブニュースが同じ日に続けて発表されたため、リスク回避的な円買いも合わさり、トルコリラ/円は急落。
史上最安値を更新しました。

むねやんむねやん

こんなことが同じ日に起こることなんてあるんや・・。

トルコ政治情勢は不安定

トルコ大統領といえばエルドアン大統領ですね。

2014年から大統領に就任していますが、首相時代を含めると15年以上トルコ政治のトップに君臨してきた息の長い政治家です。

経済手腕に関しては評価する声も多く、2008年のリーマンショックで停滞したトルコ経済を、以降年平均4.9%の経済成長を続けるとともに、中東・北アフリカ圏の経済をけん引してきた実績があります。

一方で、政治的には独裁化が進んでいると言われており、メディアへの圧力も強まっているそうです。
また伝統的に西欧重視型だった政策を転換し、中東・ロシア・中国との関係を深めています。

アメリカとの仲が悪いのは、隣国シリアの内戦に絡んだ過激派組織「イスラム国」(IS)との争いの最中、トルコが敵視するクルド人民兵組織をアメリカが支援したためだと言われています。
また2016年、トルコで起きたクーデター未遂事件において反政府組織支援者と言われる米国人牧師アンドリュー・ブランソン氏が拘束されましたが、アメリカによる同氏解放の要求をトルコ側が拒否し続けていることも関係悪化の原因のひとつだと言われています。

ロイター通信によると、トルコで拘束されているブランソン氏の解放の期限をアメリカが8日に設定していたことを明らかにしています。
今回の関税制裁措置はその報復との見方も強まっています。

むねやんむねやん

トルコは米国製電子機器の利用禁止を発表したよ。


はるやんはるやん

徹底抗戦の構えだな。

今後も続くトルコ経済の懸念

私は中東情勢にも為替相場にも明るいわけではないですが、少なくともトルコリラは今後も下げ続けるのではないかと思っています。

まず、エルドアン大統領が利上げに否定的な立場をとっています。

こういった場合、緊急的にでも利上げ措置をとってトルコリラ下落に歯止めをかけるのがセオリーだと思いますが、トルコ政権は一向に利上げに反対する姿勢を強調しています。

確かにトルコ経済は外資への依存度も高く、高インフレと外貨流出に苦しむなかこれ以上の利上げはリスクも高いですし、金融の独立性を保てなくなる可能性もあります。
しかし、この状況に対して逆に利下げを示唆するような発言はいかがなものかと個人的には思います。

またエルドアン大統領は、IMF(国連通貨基金)の支援も受け入れない姿勢をとっています。
あくまで政治・経済的な独立性を保ちたいからでしょうか。

むねやんむねやん

なおエルドアン大統領の人気は2028年までほぼ確定です。

しかしその姿勢が、国債などのトルコ資産を多く保有するイタリア・フランス・スペインなどの主要銀行の懸念を一層加速させています。

今回の一件が単なる一国の為替問題ですめばよいですが、この悪影響が為替市場のみならず、金融市場全体の警戒材料へと発展してしまうとすれば、「トルコリラショック」としての市場暴落が世界中に波及する可能性も考えておかないといけません。
実際、今回の急報を受けて他の新興国への資産を引き上げ始めている動きも見られます。

トルコ中銀による緊急の利上げ、もしくは米国との関係改善に向けて態度を軟化させるといった好材料が生まれればよいですが、トルコリラは急反発する可能性もあります。
しかし何もなければ、この先も当分はジリジリとトルコリラの下落は続きそうな予感もしますね。
まあもう10年以上も上がり続けているわけですから、この先反発してトルコリラ高になるとは到底思えません。

いくら金利が高いとは言っても高金利は必然的に貨幣安へと発展していきますから、高金利に飛びついて円預金と同じ感覚でロングするのは非常に危険だと考えます。

<トルコリラ/円 チャート(過去10年)>


今後の対応は?

私はFXはやっていませんし、米国市場は未だに堅調な経済成長をつづけています。
ですので、米国株投資家の私にとって今回のトルコリラ急落は対岸の火事でありのほほんとしたものです。

しかし、トルコリラがこれだけ急落するということは、有事の際の円やドルが買われる可能性も高いです。
近いうちに円高もしくはドル高が続伸するかもしれませんので、その点は米国株投資家として注視していこうかと思っています。

まとめ

  • トルコVSアメリカの争いはしばらく続きそうだ。
  • いまのところ、トルコ経済反発の好材料はそろっていない。
  • トルコリラの急落は世界市場に悪影響を及ぼす可能性もある。

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