ごきげんいかがですか。
むねやんです。
今回は暴落に備えて投資規模を抑えるべきなのかどうかについてです。
現在は「逆イールド」関係
米国債市場で長短金利が逆転して「逆イールド」状態にあるそうです。
「逆イールド」についての解説は以下の通りです。
逆イールドとは、短期金利が長期金利を上回り、イールドカーブ(利回り曲線)が右下がりの曲線となっている状態のこと。市場関係者が将来的に金利が下がるとみている場合に起こる現象で、一般的に景気後退の兆候として捉えられる。
野村証券
逆イールドが発生するということはつまり
- 目先のインフレの懸念が強く、短期金利が急騰しがち
- 将来の景気不安のため政策金利、長期金利の低下し始める
ということであり、市場関係者が将来的に金利が下がると見込んで資金の引き上げに移り始めている兆候だということです。
要するに「逆イールド」化を示し始めると、景気後退のシグナルになり得るということです。
過去50年間の米国の暴落では常にその前に逆イールドが出現しており、日本では1989年から1991年にかけてのバブル崩壊時に逆イールドが確認されたそうです。
また2019年3月末時点では、アメリカに続いてカナダも「逆イールド」が出現しているため、市場は警戒感を上げ始めています。
暴落に備え、投資控えるべきか?
さて、こうした市場の動きに応じて、我々個人投資家も投資規模を縮小すべきなのでしょうか?
結論として、私は現段階でも投資ペースを変える必要はないと考えています。
その根拠として、フォロワーの桶井さんの良記事をご紹介します。
桶井さんによれば、アメリカ市場において暴落(リセッション)は滅多に起こらないと述べておられます。
ここにおけるリセッションとは、GDP成長率が2四半期連続でマイナスになることであり、1980年〜2018年の39年間でリセッションが起きたのは5回だと導き出されてます。
39年間のリセッション期間は56ヶ月であり、割合にすると約12%です。
リセッション発生期間
1980/1〜1980/7 6ヶ月間
1981/7〜1982/11 16ヶ月間
1990/7〜1991/3 8ヶ月間
2001/3〜2001/11 8ヶ月間
2007/12〜2009/6 18ヶ月間
要するに、約40年間の株式市場においてリセッションはそうそう起きるものではないということです。
暴落を恐れていては、チャンスも得られない
「暴落時は株のバーゲンセールだ!買い増せ!」と仰る強者もネット上でちらほらお見掛けします。
私自身もそういう心づもりで暴落を待っている一方、自分の現金を全て株式化した直後に暴落したらどうしよう?という不安もあり、常にそういうジレンマと小競り合いを続けています。
「数年後に景気が確実に回復するリセッション」というものが明日にでも発生してもらえるのならこんなに嬉しいことはないのですが、そんな都合の良い暴落はありませんし、そもそもいつ起こるのかも予測できません。
かと言って、暴落を恐れる、または株安を待ちすぎてしまっては、将来値上がりするかもしれない株を買う機会をずっと失い続けることになります。
リスクは減らすべきだけど、リスクのない所にはリターンもないからね。
市場の動きはプロでも読めない
私も株式投資を始めて10年少々になりますが、リーマンショック直後の不景気でも、ここ最近の好景気の時期でも、市場や投資家を煽る人たちというのはどちらにしろ現れます。
ある市場関係者は「今は投資すべきではない。」とネガティブな発言をし、またある投資家は「今投資しないと確実に損をする。」と強気な発言をします。
彼らが自身の発言に対して責任を持ち、間違ったときは謝罪した、、、、という話を私は未だかつて聞いたことがありません。
つい数年程前もとある著名な投資家が「好景気はもう終わるので、投資資金を引き揚げキャッシュポジションを増やした。」と発言していましたが、あれからも世界経済の好景気は続いていますし、リセッションもありません。
あの著名投資家の言うことを聞いて資金を引き揚げた人たちは今頃どう思ってるのでしょうね?
結局のところ、市場の動きはプロはおろか誰にも読むことなんてできないのです。
バートン・マルキール氏が著書『ウォール街のランダム・ウォーカー』で述べている通り、「過去の動きから将来の動きを予測することは不可能」であり、株価がある法則にしたがって動くといことなどないのです。
「逆イールド」や「VIX指数」なども、過去に事が起こった後に振り返ったらそういう現象や値が見つかった、という理由の後付けに過ぎません。
だとしたら、我々のようなアマチュア投資家は、市場動向の過敏に反応することなく、淡々と機械的に市場に向き合うしかないと考えてます。
プロ投資家でも市場が読めないんだから、ド素人のむねやんが頭ひねったって無駄よ無駄!
これからもコツコツ投資を続けます
勿論、フルインベストメントが正解だというわけではありません。
資産を一旦売却し、守りに入るというのも良い判断だと思います。
一旦、投資から離れて休息するのもアリです。
大事なのは、
- 投資判断は市場動向に左右されず、あくまで自分の予め決めたルールに従うこと
- 暴落がいつ来ても良いように、生活防衛資金または安定収入を残しておくこと
- 市場から狼狽し、安易に撤退しないこと
だと考えます。
桶井さんの記事でも「リセッション1回あたりの平均期間は11.2ヶ月」とあり、仮にアメリカ株式市場でリセッションがあったとしても、約1年程度で景気は回復傾向に戻しています。
それは、過去の米国株が開設以来ずっと右肩上がりを続けている歴史が物語っています。
無論、『ウォール街のランダム・ウォーカー』の理論で考えれば、この過去のデータも必ずしも未来の成功を保証するものではありません。
しかし、過去数十年に渡って株価が上がり続けているというデータを全く無視してしまうのもナンセンスです。
ならば私は、米国株市場の歴史と市場規模、株主ファーストの風土を信じて、これからも米国株を機械的にコツコツと分散投資していきたいと思います。
結論
定年直前の大暴落だけは勘弁してほしい!
それはガチでシャレにならんな。
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