不労所得とは悪なのか?お金を理解して楽しい人生を歩む方法

ご機嫌いかがですか。
むねやんです。

むねやんは現在、株式投資をメインとした資産形成を図っています。
貯金ではありません。構築するのは資産です。
アーリーリタイアまでは考えていませんが、長期投資を通じてある程度の資産を老後までに作り上げ、行く行くは配当金などの「不労所得+サラリー」、もしくは「不労所得+年金」で家族とちょっとリッチな生活を送ることが目標です。

でも、不労所得の世間一般のイメージって悪いですよね。
「俺、不労所得でお金ガッポリ、ウハウハなんです!」って周囲に漏らそうもんなら、変な因縁つけられたあげく村八分にされてしまいそうです。

今回はその「不労所得」について、少し考えてみました。

不労所得とは?

不労所得とはそもそも何なのでしょう?
大辞林第三版によると、不労所得とは以下の通りです。

ふろうしょとく【不労所得】

労働しないで得る所得。利子・家賃・地代など。 ↔ 勤労所得

英語では「unearned income」と言います。
「earn」が「(働いて)稼ぐ、もうける、もたらす」で「income」が「収入、所得」というという意味ですから、それの接頭辞「un」がついた上で直訳すると「不労所得」となるわけです。
なるほど、訳としては間違っていませんし、意味もよく分かります。
でも何かズルして儲けてるような印象をうけますね。

不労所得という言葉の偏見

「不労所得」って何かマイナスのイメージが強いと思いませんか。
そもそもこの直訳した言葉自体が良くないと思うんですよね。
特に「不労-」の部分ですよ。
これが「勤労=美徳」と刷り込まれている人々には受け入れがたいタブーとなっているわけですね。

例えば

 【不労所得】

→働かずに得る所得

→ニート・怠け者・社会落伍者

→悪!

みたいに連想してしまうとか。

もしくは

 【不労所得】

→働かずに得る所得

→親の金で遊んで暮らすボンボン

→悪!

とかね。

完っっっ全に!!偏見なんですけどね。
要するに、「不労所得=楽して儲けてる」って思われてるんでしょうね。
「不労所得」とかじゃなくて「資産運用所得」とか、もっとポジティブな名前にしたらよかったのに・・。

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出典www.geraldkelley.com

不労所得っていけないことなの?

「労働者」とは

1 自己の労働力を提供し、その対価としての賃金や給料によって生活する者。
2 主に肉体労働によって賃金を得て生活をする者。肉体労働者。
出典:デジタル大辞泉

ということだそうです。

そして資本家とは

資本を所有し、それを使って労働者の雇用・企業の経営・貸し付けなどを行って利潤をあげる人。
出典:大辞林

ということです。

資本主義社会の構成員は、おおまかに資本家と労働者の2種類しかいません。
つまり、資本主義社会は「勤労所得」と「不労所得」の利潤をベースに成り立っていると言えます。
「不労所得=悪」なのであれば、そもそも資本主義社会そのものも悪だということでしょうか?
でも私たちは、その資本主義社会の発展の恩恵を受けて今日を生きているわけですから、資本主義社会の否定は自らの否定にも繋がりかねませんよ?

そもそも資本主義社会では資本家と労働者がいて成り立つシステムです。
「不労所得=悪」なんていう概念は、オカルトや洗脳の類と同レベルです。
そんな不労所得に対する漠然とした嫉妬心を持つより、「なぜそのような所得が発生するのか?」という社会システムの謎を解明していくことの方がずっと先進的ではないかと私は考えます。

楽して不労所得は得られない

これもそもそもの話ですが、不労所得を得るのは決して簡単ではありません。
もうちょっと言うなら、頭が良くないと資産形成は図れません。
(自分が頭が良いと言っているわけではありません。資産形成に成功した人は賢い人が多いということです。)

資産を形成するた為には、リスクをとらなくてはいけません。
むねやんならば、自分が汗水たらしてコツコツためた虎の子の貯金を、株式に投資しています。
つまり現金を資産に変換しているわけですが、当然、株価の変動によって資産は増減します。
大事な資産が減るのは誰しも嫌ですから、資産が増える可能性が高い株を探します。

つまり勉強・研究です。
労働時間以外のプライベートの時間を資産形成のために捧げるわけです。
経済新聞や専門書を読んで、お金払ってセミナー行って、資産運用情報をネットで探したりして、自分で証券会社選んで、自分なりに厳選した株を買って、株価変動に一喜一憂して、暴落してすごく落ち込んで、取り返すために更に資金を投入して、それがうまくいったり失敗したりして、投資方針を色々変えたり研究したりして、ときには悪い金融機関や詐欺師に騙されたりして、ついうっかり他人に話したら「守銭奴」扱いされて、それでもドロップアウトせずにコツコツコツコツ長期にわたって勤労所得を資産化していく。

 

これのどこが「楽して儲けてる」なんですかねぇ?

 

そんなに楽なんだったら、アナタやってみたらいいじゃない?って感じです。

ガソリンスタンド店員がコツコツと築き上げた9.6億円の資産

投資の成功に関して有名なお話のひとつに、ロナルド・リード氏の資産のお話があります。
まだご存じないという方は是非読んでみて下さい。

 今一人の人物がアメリカを驚かせています。その人物とは、アメリカのバーモント州に暮らしていたロナルド・リードさんです。

彼は2014年6月に92歳で他界をしてしまいましたが、他界後に資産を調べたところ時価にして800万ドル(日本円で9.6億円 *120円/ドルで計算)もの株券が出てきたというのです。

彼は、1921年にバーモント州の町で生まれ、高校を卒業するのは彼の家族の中でも初めてでした。彼はその後、第二次世界大戦で北アフリカ、イタリアなどで勤務し、その後、二人の子供を持つ女性と結婚し、生まれ故郷のバーモントに帰ってくると、地元のデパートやガソリンスタンドの店員として勤務していました。

生前の彼はとても倹約家で質素な生活を送っていたと彼を知る人は口を揃えて言っています。コインがもったいないという理由で、クルマを駐車する際も、パーキングメーターがあるところを避けて遠くに駐車して歩いて目的の場所に行ったり、古いコートを安全ピンで留めて来ていたりと、お金持ちには全く見えなかったとのことです。

彼がここまでの資産を築いていることは誰も知りませんでしたが、彼が生前行っていた習慣に関しては、多くの人が覚えていました。

それは、毎日ウォール・ストリート・ジャーナルを読んでいたということです。彼は、ここから多くのことを学び、それを株式投資に活かしていたのだろうと周りの人は予想しています。

亡くなった時、彼の部屋の金庫には95銘柄の株券が保管されていたそうです。それらは、ウェルズ・ファーゴ、P&G、アメリカン・エキスプレス、ジョンソン&ジョンソンなど彼の生活に馴染みの深く、配当を出している銘柄でした。(以下の図はウォール・ストリート・ジャーナルが調査した彼が保有するポートフォリオの中で、価値の大きいTOP10銘柄)

彼は一度株を保有すると、二度と売らなかったため、保有していた企業は長い保有期間を経て株価を大幅に飛躍させ、大きな資産となったのです。

彼が築いた9.6億円もの資産は、受け継いだ彼の義理の息子たちにより地元の図書館と病院に大半が寄付されたということです。

今、このニュースは、アメリカの報道機関の多くが報じています。「倹約」「日々の学習」「超長期投資」によって大きな資産を築き上げた彼の行動は、結果を出すことに急ぐ今の世の中に多くのことを教えてくれているような気がします。
ガソリンスタンド店員がコツコツと築き上げた9.6億円の資産 – MoneyToday

いかがでしょう?
投資とはギャンブル的要素もありますが、それが全てではありません。
ロナルド氏のように少ない給与収入でも、質素倹約に努めてコツコツと資産形成を続ければ、大きな資産を築くことだってできるのです。

収入を勤労所得だけに集中することは博打である

日本人の多くは、「お金というのは貯めるもの」と考えてしまいがちです。
しかし、一歩進んで考えてみれば、「お金は増やすもの」と考えることができます。

時間と身体を使って稼ぐことも収入ですが、お金を運用させて稼ぐこともまた収入です。
言い換えれば、お金を働かせてお金を生み出せば良いわけです。

若いうちは時間も身体も十分に持ち合わせているかもしれませんが、年を重ねれば時間は自分だけのものではなくなりますし、身体だって不調をきたすことも増えるでしょう。
そうなったとき、家計の支えが「勤労所得」1本で本当に大丈夫でしょうか?
私に言わせれば、支えを1つに集約してしまうことは集中投資と同じですから、非常に不安定な上にリスクも非常に高いです。
つまり、ギャンブルで言うなら1点張りしてる状態と同じです。
勤労所得は毎月安定的な収入が望めますが、それがこの先もずっと続くとは限りません。
リストラや倒産、病気やケガのリスクだってわるわけですから。

そこで「不労所得」の出番です。
勤労所得と不労所得の2本立ちで家計を支えることで、リスクの分散が図れるわけです。
日本人が大好きな「保険」と一緒ですね。
将来に備えて、今から所得の保険をかけておくのです。
違う点は、定期的に掛金を払う先が保険会社か資産運用かの違いだけです。

不労所得者はただの「キリギリス」ではない

「汗水流して働かないとお金のありがたみがわからないよ」なんて言葉を聞きます。
私はそれは半分は当たってますが、正確ではないと考えます。

正しくは「汗水流して働くだけでは、お金のありがたみはわからない。」ではないでしょうか。

なぜなら、お金のことをもっと学んでおかないと、自分の労働力に対する対価が正当なものかどうかが判断できないからです。
資本家にいいように搾取されないためには、自分たちの金融リテラシーをもっと高めて、労働運動等を通じて資本家サイドと戦う姿勢を見せなければならないと考えます。
そうじゃないと、お金持ちからいつまでもいいように遣われるだけになってしまいます。

 

また、お金を運用することで今までとは違った視点から社会を観察し、そして生き抜く術を学ぶことができます。
貧困だ格差だと不平を言ったところで、結局わたしたちは資本主義社会の中で生きているわけですから、その仕組みを知らない限り人生を勝ち抜く可能性は低いままでしょう。

スポーツの世界だって、ルールが分からないまま試合に勝つことなんてできないはずです。
まずはお金の正体を学びましょう。
そして資本主義社会のルールを学びましょう。

 

そのためには勉強です!
毎日少しずつでもよいので、コツコツ知識を蓄積していくのです。
そしてコツコツお金を貯めて、それを投資などで少しずつ運用していき、資産を構築していくのです。

結局、「不労所得」を得ようと思ったら、始めはみんな「時間」という資源を売って金銭を得るしかないんです。
そして少しずつ得た「知識」をお金に変えます。
行く行くは「お金」で「お金」を作り出すのです。

 

家でゴロゴロしてる暇はありませんよ。
「アリ」です!「アリ」になるんです!
老後という冬に備えて、今からせっせと身体と頭とお金を使って働くんです!
休日は勉強する時間を作りましょう。そしてどうすれば資産を形成できるのか学びましょう。
昼間は身体を働かせて、休日はお金を働かせて、24時間365日ずっとお金を生み出し続けるシステムをなるべく早めに構築してしまいましょう。
そうすれば、勤労収入だけに頼っていたころよりも、人生はずっと楽になるはずです。
誰よりも勤勉な「アリ」こそが、将来「キリギリス」になる資格を得ることができるのです。

総論

お金お金としつこい話だったかもしれませんが、もし早くお金のしがらみから抜け出たいのであれば、早くお金に悩まない環境をつくることです。
「お金だけが全てじゃない。」ってよく聞きますけど、アレはお金持ちだから言える言葉です。
お金に悩んだり困ったりしているうちは、自分の時間の大部分を労働に費やす必要があるわけですから、お金以外のものに意識や時間を向ける余裕なんてできようがありません。
お金以外のものに意識を向けられる人は、そもそも意識や時間の使い方が優れたやりくり上手な人か、宗教などでお金のしがらみを超越した悟り人か、もしくは単なるやせ我慢かのどれかでしょう。

経済学の観点から言えば、労働者とは自分の肉体と時間以外に生産手段を持たないものと捉えられるそうです。
だとするなら、もし自分が貧乏から抜け出したいのであれば、自分の肉体と時間以外で収入が入り続けるシステムを構築するしかないわけです。

私も一日も早く「キリギリス」になるために、今日も「勤勉なアリ」に徹して頑張っていきます。
千里の道も一歩から!
不労所得への近道は、まず地道な勤労所得と不断の勉強から!

リスクを取る勇気がなければ、
何も達成することがない人生になる。

モハメド・アリ

Ate breve! Obrigado!

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