ごきげんいかがですか。
むねやんです。
今回はアメリカ・バンガード社のETF経費率引き下げについてのお話です。
バンガード社がETF経費率改定を発表!
日本でも人気の低コストETFやインデックスファンドを取り扱っているアメリカ・バンガード社が、今年も経費率の値下げに踏み切りました!
米国時間2019年2月26日付で、「バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」や「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)」、「バンガード・米国高配当株式ETF(VVM)」を含む10本のバンガードETFの経費率が改定されました。https://t.co/aAr9rqLCw0
— バンガード・インベストメンツ・ジャパン (@vanguardjapan) 2019年2月27日
2019年バンガードETFおよび米国籍投資信託の経費率改定のお知らせ
バンガードETFとは?
バンガード ETF(Vanguard ETF)とは、世界最大級の低コスト・インデックスファンド運用会社でもあるアメリカ・バンガード社が取り扱うETFのブランド名です。
創業は1975年、ジョン・ボーグル氏によって設立されました。
今でこそ認知度の上がってきたインデックスファンドですが、世界で初めて個人向けインデックスファンドを売り出した運用会社がバンガード社です。
最大の特徴は何といってもその経費率(信託報酬)が極めて安いことであり、ETFの平均経費率は年間0.11%程と驚くほどの低コストです。
また運用資産総額は脅威の5兆ドルを超えており、これはブラックロック社に次ぐ世界2位の運用資産総額です。
今ではアメリカ株式投信の20%以上がインデックスファンドで運用されていると言われております。
ETF改定後経費率一覧
今回、2019年2月27日発表で経費率が改定されたETFは以下の通りです。
ティッカー | 名称 | 改定後経費率 | 改定前経費率 |
VSS | バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF | 0.12% | 0.13% |
VEU | バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)ETF | 0.09% | 0.11% |
VWO | バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF | 0.12% | 0.14% |
VGK | バンガード・FTSE・ヨーロッパETF | 0.09% | 0.10% |
VPL | バンガード・FTSE・パシフィックETF | 0.09% | 0.10% |
VXUS | バンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETF | 0.09% | 0.11% |
VT | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF | 0.09% | 0.10% |
VYM | バンガード・米国高配当株式ETF | 0.06% | 0.08% |
VWOB | バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF | 0.30% | 0.32% |
BNDX | バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF(米ドルヘッジあり) | 0.09% | 0.11% |
VWINX | バンガード・ウェルズリー・インカム・ファンド | 0.23% | 0.22% |
インデックス投資家にとっては朗報!
インデックス投資の極意の一つが、なるべく固定費を削減、つまり経費率(信託報酬)が低い運用商品を選ぶということです。
これは「市場の値動きがアマチュアは勿論プロのほとんどですら予測することは不可能であるため、確実なリターンダウンの要素であるコストを確実に削減しておくことが堅実だ。」という戦略に基づいています。
我々インデックス投資家にとっては、わずか0.01%でもコストが下がってほしいものです。
バンガード社の運用商品は既にもう十分安いのですが、そこから更にコストカットを図ってくれるのは嬉しいですね。
毎年、コスト下げてるから当たり前に思えるかもしれないけど、経費率下げるのって営利企業ではなかなかできないことだよね。
株主の存在しない相互会社のような形態だからこそできるバンガード社だからこそできる大胆な戦略だな。
VT、VYM、VWOの経費率ダウンが特に嬉しい
VWINXだけがさりげなく経費率を上げていますが、その他の主要ETFは全てコストを下げています。
わたしとしては特にVT、VWO、VYMの値下げが嬉しいですね。
日本でも人気の全世界ETFであるVTの経費率がついに0.10%を切ってきたというのは驚きです!
私が米国株を始めた当初は経費率0.14%程度でしたから、当時から30%近くコストダウンさせてるわけですね。
いや~、世界中の株式に分散投資させる手間をわずか経費率0.14%でやってもらえるというだけで十分安いのですが、「ついに0.10%きるところまでがきたかぁ。」と思うと、何とも良い時代になってきているなぁと感慨深くなります。
また新興国のアツい未来に賭けることができる新興国ETFのVWOや、 私が購入している高配当ETFのVYMの経費率が下がるのも非常にありがたいです。
私にように長期投資しているものにとって、経費率の値下げは将来のリターンに大きな影響を与えますからね。
楽天バンガードファンドも自動的に値下げ
更に嬉しいことに、バンガードETFが値下げしたことにより、同社ETFを購入している楽天バンガードファンド・シリーズも必然的に信託報酬が下がることになります。
名称 | 略称 | 改定後信託報酬 | 改定前信託報酬 |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 楽天VT | 0.2196% | 0.2296% |
楽天・新興国株式インデックス・ファンド | 楽天VWO | 0.2496% | 0.2696% |
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド | 楽天VYM | 0.1896% | 0.2096% |
米国株やETFを買わない国内投資信託の方にもこれは朗報ですね。
特に先日の「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」において順位を下げてしまった楽天VTにとっては追い風になるのではないでしょうか。
まとめ
バンガードETFの経費率値下げは通例化されてきており、長く投資をされている方にとってはややインパクトに欠けるニュースかもしれませんが、この経費率値下げを通例化していることこそ、日本、いや世界からもっと評価されて良い事案だと思います。
この流れに乗って、国内のETFや信託報酬の低コスト競争もさらに進み、我が国も世界有数の優良投資商品の揃う社会になってくれると嬉しいですね。
結論
これからもバンガード社を全力応援してますヽ(@,,>∀<)ノ――Go!Go!
Ate breve! Obrigado!
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