ごきげんいかがですか。
むねやんです。

今回は米国株高配当ETFが暴落に強いのかを考察します。

世界株式市場のボラティリティが高まる

ここ最近、株価の下落が続いてますね。

中国華為の取引停止、米FRBの利上げ、米中貿易戦争、アルゼンチン国債急落など、世界市場への警戒感が高まっています。

香港デモやイタリアの政局不信、米韓経済制裁なんかも今後の金融リスクを高める要因になるかもしれませんね。

米国株が続落、国債急伸で不安広がる:ブルームバーグ

高配当ETFは暴落に本当に強いのか

さて、株式市場の下落は、言い換えれば株を安値で買えるバーゲンセールであるとも言えます。

しかし、長く投資を続け強靭なメンタルと投資戦略をお持ちの投資家さんならともかく、世間一般の投資家にとって株価下落はあまり好ましくないのではないでしょうか?

 

そんなとき、巷では「高配当ディフェンシブ株は株価下落に強い。」という理論がネット、特にシーゲル理論を信奉する投資家の間でまことしやかにささやかれています。

 

この理論はほ果たして本当に正しいのでしょうか?

 

今回は、ディフェンシブ株を多分に含む高配当ETF群【VYM】【HDV】【SPYD】とアメリカ市場平均であるS&P500指数ETF【SPY】の直近のチャートをトータルリターンで比較して検証したいと思います。

むねやんむねやん

た、頼んだぞ!高配当ETFたち!(汗)

はるやんはるやん

資産の半分以上を【HDV】と【VYM】につぎ込んでるからなぁ・・。

2019/7/26下落のチャート


このときは確か、米中貿易摩擦への懸念からの株価急落でしたね。

 

この局面では【HDV】が【SPY】を抑えて最も高い成績を収めています。

 

S&P500は数日で約6%下落しましたが、【HDV】や【SPYD] は約4%の下落にとどまってます。

 

その後の【SPYD】は株価の反発が弱く結果を見れば最も低いパフォーマンスとなりましたが、【HDV】はその後の株価回復も上々です。

 

【SPY】は一回目の下落からの反発の幅は大きいのですが、その次の下落でも【VYM】より大きく下落しました。

 

下落が2回以上続くこのような局面では【SPY】より高配当ETFの方が下落幅を抑える効果が見られました。

2019/5/3下落のチャート

 


このときも市場混乱の原因は米中の追加関税でしたね。

こうして見ると、改めて米中の関係性が世界経済にどれくらい大きな影響を与えるものなのかが実感できます。

 

さて、ここでも最も高いパフォーマンスをたたき出したのは【HDV】でした。

 

他の高配当ETFについても、2回の下落において【SPY】を大きく上回るリターンを出しています。

正確には、下落によるダメージが少ないでしょうか。

 

ボラティリティについても【SPY】が最も高く、反発幅も大きいですが、最終的に【SPY】が【HDV】をうわまわることはありませんでした。

 

ここでもやはり高配当ETFは下落局面に強い結果が示されました。

2019/5/3~8/12までのチャート


ところがです。

上記で示した2つのチャートを合わせたやや長いスパンでチャートを観測すると、最終的なトータルリターンは【SPY】が最も高い結果となりました。

 

5/3には一時的に【SPY】は高配当ETFに劣後するものの、下落の底から約2か月の上昇局面において高い反発を示してます。

 

その後、7/26には再び大きな下落に見舞われ【SPY】が最も大きな下落幅をとることになるのですが、その後の反発によって高配当ETFのリターンは【SPY】に劣後することになります。

2018/12/3~8/12までのチャート


更に、今度は昨年12月の大規模下落も含めた計3回の下落、約9か月間のチャートを見てみましょう。

 

するとここでも、最大のパフォーマンスを示したのはやはり市場平均である【SPY】でした。

 

【SPY】は要所要所の下落幅こそ大きいものの、その後の反発幅も大きかったため、最終的なリターンは高くなる傾向にあるようです。

評論

数か月程度のチャート比較でしたが、ここまでの結果において私が受けた印象は以下の通りです。

 

  • 下落局面だけを見れば、高配当ETFは市場平均よりもダメージを抑えられる可能性が高い。
  • 下落後の市場が未だ楽観を保ちそうなら、高配当ETFよりも【SPY】の方が下落後の反発は高い。
  • 下落局面が複数回続くようなら、高配当ETFのディフェンシブ性が十分に発揮される可能性がある。
  • 下落局面が複数回続く場合、最終的なリターンはさておき、高配当ETFよりも【SPY】の方がボラティリティは高い。

 

特に興味深いのは4つめですね。

今回示した4つのデータ全てにおいて、【SPY】が最もボラティティが高かったです。

長期間、上昇相場が続くものですからついつい忘れがちですが、米国株の鉄板インデックス投資であるS&P500指数投資市場が不安定な時期はそこそこのボラティリティを秘めています。

 

バイ&ホールド戦略において大事なことは、いかに将来の市場規模拡大を信じて株を手放さずに持っておくかということです。

(一時的な利益確定はありです。)

 

株価が急落して市場やメディアやSNSが騒ぎ始めると、非常に不安になると思います。

高配当株、または高配当ETFならば、定期的な配当金入金によって少しは気持ちがまぎれるかもしれませんが、S&P500投資はその効果が若干弱いです。

 

自分の投資先をよく分析した上で投資し、その後の会社の将来性と株価回復を何が何でも信じる、いや、信じぬくメンタルが大事なのかなと思います。

それを信じぬく自信がないのなら、ちょっとした保険として高配当株をポートフォリオに忍ばせておくのも長期とうしとして大事な戦略なのかなと思います。

結論

僅かなデータでしかありませんが、今回の結論では

 

  • 高配当ETFは株価下落に(ある程度)強い

 

という結果を示せたのではないかと思います。

 

また同時に、

 

  • 今後も上昇相場が長期に続くと思うならS&P500
  • そろそろ株価が下降していくだろうと思うなら高配当株または高配当ETF
  •  

に投資した方が高い結果を得られやすいのかな、という印象も受けました。

 

高配当&長期連続増配株ならなおディフェンシブ感が増して良いかと思われます。

 

一昨年のように上昇相場が続く好景気の状況であれば、S&P500投資の方が高い成績を収めるデータがたくさんあったのですが、昨年から情勢がやや不安定になってきたので、高配当ETFやディフェンシブ株の重要性が徐々に高まってくるかもしれませんね。

むねやんむねやん

迷ったら、両方に投資してもOKですよ!

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