
ごきげんいかがですか。
むねやんです。
今回は心理学の本を読んで、改めて投資について考えてみたお話です。
消費者心理学者が解き明かす「つい、買ってしまった。」の裏にあるマーケティングの技術
先日、下記の本を読みました。
マーケティングに関する消費者の心理について幅広く解説されてます。
イラストも入ってますのでスラスラと読みやすく、とてもためになりました。
人はなじみのあるものに関心を示す
特に興味を持ったのは、「単純接触効果」についての記述でした。
「単純接触効果」とは、簡単に言いますと「人は頻繁に接触するものに対して好意を持つ。」という心理現象です。
普段から慣れ親しんでいる物や人、音楽、風景などに人は安心感や共感を覚えやすいということです。
また人は、なじみのあるものに対して、他のものよりもひと際関心や注意を払いやすい傾向にあります。
人間は自分の知っている人の顔に対して、愛情を抱いているものに対して、そして自分にとってなじみのある名称について、つい注意を払う。
なじみのあるものは脳が処理をしやすい
これはつまり、なじみのあるものに対して脳が処理をしやすく、容易に受け入れやすい状態にあるということです。
このことで、人は容易に受け入れたものを「好き」だと錯覚してしまうらしいです。
高感度の高い芸能人やキャラクターをCMに起用するのはこういうマーケティング戦略があったんですね。
なじみのある刺激は脳が処理しやすいのだが、この高度な「気づき」を、意識的な思考は「好み」だと勘違いする。少なくとも、なじみのあるものが目に入りやすいのは確かだ。
なじみのあるものの欠点は探したくない
人はなじみのあるものに好意を持つ、という。
言い換えるなら「人はなじみのあるものに対して欠点を探さない。探したくない。」という心理が働くともいえます。
おなじみのものは脳が容易に受け入れることができる、つまり脳の処理負荷が小さくて済むということ。
脳はなるべく省エネで動きたいので、似たような対象であってもなじみのあるものの方が一段高く評価してしまうようです。
逆に新しいものは新たに分析が必要なため、長所及び短所をリサーチする分の処理負荷が脳にかかり、それがストレスとなって評価にマイナスの影響を与える可能性があるそうです。
ディフェンシブ株への期待
この論を読んで「やっぱりバリュー株、特にディフェンシブ株への投資は正解だな!」と思いました。
私が投資しているコカ・コーラやマクドナルドは、おそらく全世界トップクラスの「おなじみモノ」だと思います。
母国の首相の名前を知らない人はいても、コカ・コーラを知らない人はほっっっっっとんどいないでしょう。
同様に、ジョンソン&ジョンソンやP&G、ディズニーなんかも長い歴史の間に人々に親しまれていますね。
セネラルミルズやケロッグのような食品企業、AT&Tなどの通信企業も強固な支持層がありそうですし、フィリップモリス・インターナショナルなどのタバコ企業は一部の熱烈なファンの支持を今後も得ていくように思います。
こういう長い歴史のなかで人々の生活や意識・無意識に広く浸透し、かつ今もキャッシュをがっぽがっぽ稼いでいる優良バリュー株への投資は「単純接触効果」が人間に影響を与え続ける限り将来的に報われるのではないかなぁと思いました。
少なくとも倒産したり減配したりさえしなければ、私としては投資価値のある金ピカ優良銘柄です。
今後もこういうディフェンシブ株を軸とした投資を続けていきたいと思っています。
無論、今がイケイケのアップルやグーグルなどのハイテク企業も、もはや認知度は世界トップクラスです。
将来的には未来の生活必需品セクターになり得る可能性も秘めていますので、私は投資していませんが、こちらに投資するのもアリだと思いますよ。
まとめ
- 人はなじみのなるものに対して好意をもちやすい
- なじみのあるものから人々の心は離れにくい
- なじみのあるブランドへの投資を今後も続けたい
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