
ごきげんいかがですか。
むねやんです。
本日は、倒産し上場廃止が決まった株を短期売買する行為の是非についてお話しします。
まずは結論
まず結論から述べますと、投資戦略は人それぞれであり利益を出せるなら否定はしませんが、上場廃止株の短期売買はあくまで「邪道」であると私は考えます。
このことについて詳しくお話しします。
レナウン倒産
2020年のコロナショックの影響を受けて、アパレルメーカーのレナウンが民事再生法の適応を受けることになりました。
コロナショックにおける国内上場企業の倒産は初めての事例です。
創業110年を超える名門企業は、あっけない最後を迎えた。高級紳士服「ダーバン」や「アクアスキュータム」などのブランドを展開するアパレルメーカーのレナウンは5月15日、東京地方裁判所から民事再生手続き開始の…
最近聞くことがなかったとはいえ、昭和世代のむねやんとしては「あの栄華を誇ったレナウンがなぁ・・」という一抹の寂しさがありますね。

レナウン レナウン レナウン レナウン娘が
オシャレでシックな レナウン娘が♪
ワンサカ ワンサ ワンサカ ワンサ
イェーイ イェーイ イェイ イェーイ♪

お前、それが言いたいだけだろ。。
レナウンの出来高が急上昇
この倒産のニュースに対し、レナウン株の出来高が急上昇しました。
東芝やタカタのときもそうでしたが、倒産疑いのニュースが流れると何故か混乱に乗じた短期売買で一儲けを企む投資家が増える傾向にあります。
長年投資をやっているむねやんにとってはもはや風物詩のようなものですが、なんでもジュニアNISAのような長期投資用(しかも子供名義)の口座でレナウンがランクインしてきたとのこと。
なつさん( @raiching77 )から教えてもらったんだけど、ジュニアNISAの出来高ランキングにレナウンが入ってる件😇
オンキヨーとかも危ない企業ですよね?
完全にギャンブルやないかい😇😇 pic.twitter.com/UybEBlrKEN
— みらいあせっと@東北投信🇨🇦🌴🇹🇭 (@instockexnet) May 23, 2020

何だか本来の趣旨とズレてるような気もしますが、、、汗

日本人って本当にイチかバチかのギャンブルが好きなんだなぁ。
株式投資の起源
さて、倒産するレナウン株に大きく資金を張る行為は、果たして投資家的にどうなのでしょうか?
もちろん、どういう投資スタイルをとるかは各々の自由であり正しいも正しくないもないのですが、私個人の考えとしてはあまり推奨できる投資法とは思えません。
その理由を述べる前に、まずは株式投資の起源についておさらいしておきましょう。
時は、ヨーロッパの「大航海時代」。
各国との貿易が盛んではありましたが、海賊などもとても多い時代でした。もちろん自然の猛威や、当時の船の規模・装備品だけでは航海をするのに危険が伴いました。
「航海に成功すれば、貿易で大もうけ。航海に失敗すれば、大損」
そんな時代が大航海時代です。
一つの会社が航海をし、成功すれば大もうけ、失敗すれば大損・・という博打的な経営を当時は行なわないといけませんでした。
しかし、一つの会社による博打的な航海は資金繰りがとても難しく、周りからの信用も得がたく、マトモな経営はできません。
そこで一度の航海につき、周りからお金(出資金)を集めて
- 航海に成功すれば貿易で得た利益の分け前を分配する
- 失敗すれば集めた資金は没収となる
そんな仕組みが生まれました。
利益を分け前として分配しますので航海が成功した場合の利益は減りますが、その代わりに航海に失敗した場合でも損失を分散できるようになったのです。
非常に合理的なこの仕組みを組織化した東インド会社が株式会社の原点と言われています。
つまり、「航海に成功する船(企業)を選び、資金を投資しスポンサー(株主)となり、その船がもたらした利益を分配分(配当金)をもらう」というのが株式の根本原理であり、株の売買はそのオプションであるとも考えられます。
レナウン株はあくまで「石ころ」
株式の根本原理を学んだ上で今回の一件を照らし合わせると、上場廃止株への投資は言わば沈没の決まっている船へ出資する行為であり、「将来において利益を生み出し、企業価値を高め、出資者に利益還元をもたらすであろう企業への投資」と言う根本原理から外れていると考えられます。
上場廃止企業の株式には未来がありません。
よって将来的にこの企業が稼ぐであろう収益も配当もなく、原理的には株式の価値はまもなくゼロになります。
価値がゼロのものをさも価値があるかのように振る舞い売買する行為は、石ころを宝石だと嘯く輩と何ら変わりはしません。
今市場で行われているのは、その石ころ宝石商たちとの熾烈な騙しあいとババ抜きに他なりません。
その商人たちとの時限付きチキンレースを制する自信があるのでしたら止めはしませんが、あなたが大事なお金を使ってまで買っているそれはあくまで「石ころ」であると言うことは覚えて置いてください。
倒産企業への無理な出資は、投資ではなくギャンブルです。
投資の「王道」と「邪道」を区別しておこう
私は弊ブログにてインデックス投資や米国株高配当戦略などの投資戦略を紹介しておりますが、自分の投資戦略が至高の戦略だと考えてはいません。
何故なら投資において優劣はあれど、「正解」はないからです。
投資において「これが一番だ!」と言う「唯一無二の正解」はなく、最終的に利益さえ上げることができればそれは全て「正解」だと思っています。
例えそれがリスクが高く、運を天に任せた投機であったとしてもです。
ただし投資の「王道」と「邪道」はあります。
どこからが王道でどこからが邪道なのかと言う線引きは人それぞれではありますが、少なくとも上場廃止の決まった企業株を時の混乱に乗じて短期売買する行為は「邪道」ではないかと考えています。
私はまだ駆け出しの投資家ではありますが、投資歴は10年以上あり、勘と運に任せた投機まがいのこともたくさんしてきました。
その上で、投資の「王道」も「邪道」もそれなりに経験してきたと言う自負はあります。
その経験も踏まえた上で、弊ブログでは今後も“比較的“堅実でゆっくりとお金持ちになれる「王道」の投資法をご紹介していきたいと思います。
まとめ
- 株式投資の王道は将来に渡って株主に利益をもたらす企業への出資である
- 未来のない倒産企業への過度な出資は、投資ではなく投機である
- 投資に正解はないが、王道と邪道の区別はしておこう
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