投資家から見た『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』

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ごきげんいかがですか。

むねやんです。

今回は、映画レビュー編。

映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』を投資家むねやんの視点から考察してみたいと思います。

あらすじ

1954年、シェイクミキサーのセールスマン、レイ・クロックに8台もの注文が飛び込む。注文先はマックとディックのマクドナルド兄弟が経営するカリフォルニア州南部にあるバーガーショップ「マクドナルド」だった。合理的なサービス、コスト削減、高品質という、店のコンセプトに勝機を見出したクロックは兄弟を説得し、「マクドナルド」のフランチャイズ化を展開する。しかし、利益を追求するクロックと兄弟の関係は次第に悪化し、クロックと兄弟は全面対決へと発展してしまう。

映画.com

感想(レビュー)

さて今回の映画を一言で表すと

胸糞の悪いクソ映画

ですね。

 

マクドナルドとレイクロックの話は結構有名な話ですよね。。

レイクロックは、元々の創業者であるマクドナルド兄弟と初めは協力してビジネス展開をしていくけれども、商業主義に傾倒したレイクロックが最終的にマクドナルドの権利を兄弟から半ば強奪します。

加えて、かつてのビジネスパートナーのマクドナルド兄弟は創業者にも関わらず「マクドナルド」の名称も、あの有名なゴールデンアーチのデザインも使うことを禁止させられました。

その後、兄弟はビッグMという名の飲食店を開くもレイクロックがその直近に大型商業施設を作って閉店にに追い込みます。

 

映画によると、さらにレイクロックとマクドナルド兄弟の間には「売上げの0.5%を将来的に支払う」といった「紳士協定」がありましたが、クロックは(当然)それを守ることはありませんでした。

 

あとレイクロックはビジネス成功後にビジネスパートナーの妻と不倫関係に走ります。

長年家庭を支えてくれた妻には僅かな資産を与えてアッサリと離婚、その後不倫相手と再婚したそうです。

 

レイクロックは周囲に「マクドナルドは俺が創業した。」と吹聴して回っていたとのことです。


監督の手腕とか役者の演技力とか、そんなことはもうどうでも良いです。

映画なので史実と違って少しは救いのあるプチハッピーエンドがあるかと期待してましたが、全くそんなことはなく後味が悪いだけの映画となりました。

もし妻や家族と映画館で見ていたかと思うとゾッとします。

マクドナルドの歴史やビジネスの怖さを勉強するためならば鑑賞するのもアリだとは思いますが、週末の休みに気晴らしに観る映画ではありませんのでその点はご注意ください。

投資家から観たレイクロック

とはいえ、ふと考えたことがあります。

  • もし私がマクドナルドに投資するとしたら、CEOはマクドナルド兄弟が良いのか?レイクロックが良いのか?

答えは決まっています。

レイクロックです。

 

マクドナルド兄弟は商品の品質にこだわった良い職人であり店長でありました。

もし私がハンバーガーを買いに行くなら、マクドナルド兄弟のいるお店に行くと思います。

しかし、投資家として投資するならば、とことんまで利益と効率化を追求し、世界ナンバーワンのファーストフード店に押し上げたレイクロックのいる株式会社マクドナルドに投資するでしょう。

 

投資家が企業に求めるものは、まず何よりも株主への利益還元です。

レイクロックがいかに人間性の歪んだ人間であったとしても、利益を出して株価を上げて配当額を年々増加させてくれれば投資家としてはあまり問題視しません。

投資は慈善事業ではないからです。

投資家は、投資が失敗するリスクを追っている以上、投資がより高い確率で成功する方にベットするのは人間として自然な行為だと私は考えます。

 

無論、投資先にモラルを求めるのも全く問題ありません。

SDGSなど、従来の利益追求経営だけでなくさらに公共性の高い先進的経営を求めていく世界の動きももちろん良いことだと思います。

ただこんなことを言ってはなんですが、それは資本が桁違いに大きいお金持ちが、お金以外の承認欲求も求めて動いている上流社会の戯れにすぎません。

ノブレスオブリージュみたいなものでしょう。

資本の少ない貧乏人がSDGSなどを求めて収益性にブレーキをかけていては、自分が生きているうちに資本を形成することができません。

飽きるほどお金がある人ならともかく、マス層のむねやんにしてみればSDGSよりも株主還元を優先します。

そして早く資産を形成して経済的自立を果たし、家族との時間を増やして1日も早くお金に追われることのないゆとりある生活を送りたいのです。

そのためならば、タバコ株だろうが、大麻株であろうが、軍需産業株であろうが、銘柄に糸目はつけません。

もちろん、今回のようにマクドナルドの黒い話を聞いた後であっても、$MCDへの投資は今後も続けていきます。

投資は慈善事業ではない

そう考えると、むねやんもレイクロックも似たような部分があるような気がしてきました。

 

レイクロックもマクドナルド兄弟に出会ったときは52歳。

「そろそろ引退してゆっくりしたら?」と妻にも言われましたが、それでも彼は成功の野心を捨てきれませんでした。

マクドナルド兄弟のやり方は誠実で好感が持てますが、そのやり方では全米ナンバーワンになるまでにどれほどの時間がかかるか分かりません。

もしかしたらウカウカしているうちにライバル店に先を越されるリスクもあります。

兄弟は成功の野心は少なかったため事業拡大には消極的でしたが、52歳のレイクロックにはそんな悠長な戦略をとっている暇はありませんでした。

結果、自分の野心を成就させるために兄弟から「マクドナルド」を乗っ取ったわけです。

 

投資家むねやんが経済的自立を目指すために投資先にモラルを求めないのと同様に、レイクロックは成功のために手段を選びませんでした。

映画を観た限り、私はレイクロックが人間的に嫌いです。

人として絶対にお付き合いしたいとは思いません。

ただビジネスマンとして、彼の行為を完全に否定することも私はできません。

投資家としては、彼を有能とすら思うでしょう。

家族や友人など、本来ならもっと他のことに使えた大事なお金を投資に使っている以上、投資家として失敗は許されません。

そのためならば、少々人間性に難のあるCEOのいる企業であっても、株主還元をしてくれるなら目を瞑ります。

投資家として生きていくなら、プライベートとは別に、そういうビジネスにクールな自分自身も持ち合わせなくてはならないのかもしれませんね。

Be daring.(勇気を持って)

Be first.(誰よりも先に)

Be different.(人と違ったことをせよ)

Ray Kroc

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

ご意見、ご感想お待ちしております。

以上、むねやんでした。

Ate breve! Obrigado!

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