暴落リスクの高い今こそ、米国株連続増配&高配当銘柄に注目しよう!

ごきげんいかがですか。
むねやんです。

今回は米国株連続増配銘柄、通称「配当貴族」の不況時における信頼性についてです。

連続増配とは

株式投資によるリターンといえば、株価上昇によるキャピタルゲインをイメージしやすいと思いますが、保有しているだけで定期的にお金をもらえる「配当所得(インカムゲイン)」も立派な投資利益です。

「増配」とはこの配当金額が昨年よりも上がることであり、これを毎年繰り返すことを連続増配と呼びます。

例えば、加熱式タバコのアイコスで有名なフィリップモリスの1株あたり配当金の推移は以下の通りであり、連続増配記録は11年になります。



アメリカには25年以上連続増配銘柄がゴロゴロある

日本の株式では、企業業績が下がったから増配を止める、もしくは減配してしまうことがよくあります。

私も過去に日本株をやっていたころは、配当は企業業績に左右される不安定なものだという認識でした。



しかし、アメリカ株式市場を見ると、25年以上連続増配を続ける化け物のような企業がゴロゴロあることを知りました。

25年以上増配を続けると、通称「配当貴族」と呼ばれるようになります。

エクソンモービル【XOM】やマクドナルド【MCD】などがこれに当たります。

そして連続増配が50年を超えると「配当王」と呼ばれるようになるのだそうです。

コカ・コーラ【KO】やジョンソンアンドジョンソン【JNJ】、P&G【PG】などがこれに当たります。

日本人にも馴染みのある銘柄も見受けられますね。



私が調べたところによると、アメリカ株式市場において配当貴族は現在130銘柄あり、そのうち配当王は27銘柄あります。

因みに、日本株式市場において配当貴族は【花王】1社のみ。
配当王に至ってはゼロです。

連続増配記録は長年の株主還元の証

増配とはいえ、1株あたりの配当金(DPS)の増加率は企業ごとに違います。

前年よりもドカンと上がることもあれば、配当は1セントでも上がれば増配となりますのでチマチマしか配当金が増えないこともあります。

ですので、連続増配銘柄を持ったからといって必ずしもお金持ちになるとは申し上げられません。



しかし、過去25年以上、または50年以上の間には様々な暴落や不況がありました。



出典:アメリカ株でアーリーリタイアを目指す

オイルショック、ブラックマンデー、ITバブル崩壊、アメリカ同時多発テロ、リーマンショック、ブレグジットなどなど、企業にとって倒産寸前のピンチもたくさんあったはずです。

それら全ての苦難を乗り越えて、25年以上も増配し株主に利益を還元し続けた功績は信頼に値すると評価して良いのではないでしょうか。

減配リスクはないと言えるのか?

おそらくですが、この先様々な不況や恐慌が起こったとしても、配当貴族や配当王は増配を続ける可能性が高いと思っています。



無論、減配リスクもあります。

実際、過去にはファイザー【PFE】のような世界的大手薬品企業が減配し、連続増配記録をストップさせました。

最近だとあのエジソン由来のゼネラルエレクトリック【GE】が業績不振のため配当金の90%をカットし、連続増配記録を止めただけでなくNYダウ30銘柄から陥落してしまいました。

減配がないとは絶対に言えません。



とはいえ、事実、日本と比べて25年以上連続増配を続ける腹の座った企業がアメリカには多いことも確かです。

日本と違い、アメリカは投資家の発言力も強く、また投資家への利益還元を最優先するという投資家ファーストの風土が整っています。

アメリカ企業の経営陣にとって減配とは経営力の無能をさらすことであり、恥とまで言われています。

「減配するくらいなら借金でもリストラでも何でもやる!」と思わせる程の恐ろしいまでのプレッシャーを株主から突き付けられているのだそうです。

そのため日本企業とは違い、そう簡単には連続増配を止めはしないだろうというのが私の予想しています。

高配当は暴落時のクッション

リーマンショック以降、比較的堅調なアメリカ株式市場ですが、いつかはリセッションを迎える時が来ます。

そのとき、チャートだけを見て株価がどんどん下がっていく様を眺めるのは精神的に辛いものがあります。



しかし、株価が下がっても減配さえしなければ配当金は維持されます。

増配すれば不況時であったとしても、無論もらえる配当金は増えます。

逆に株価が下がった分、相対的に配当利回りは上がることになるため、市場を離れていった投資家が配当目当てに買い戻しを始め、無配株などの他の株式よりも早く復活すると言われています。



また連続増配銘柄には生活必需品銘柄など、不景気でも一定の売り上げがほぼ確保されるディフェンシブな銘柄が多く存在します。

これも不況時に株価の下落及び回復が早いと言われている所以です。

事実、連続増配銘柄で構成されているETF【VIG】は、リーマンショック時、アメリカ市場平均よりも下落率が低く、また回復も早かったというデータがあります。


私は今後も連続増配銘柄に投資し続けたい

私はこれからも、米国株連続増配銘柄をメインに投資を続けていきたいと思います。

正直なところ、短期間で大きなリターンを狙うならグロース株や中小株に集中投資するのもアリだと思っています。

実際、リーマンショック以降を見ると、配当貴族に投資するよりも【AMZN】や【GOOGL】などのGAFA銘柄に投資した方がはるかに高いリターンを得られました。



しかし、GAFA銘柄を始めとしたグロース株には投資家の期待による株価上昇要因が多分に含まれるため、投資家の失望を受ければ一気に株価が下落する可能性もあります。

また、ジェレミー・シーゲル教授が言うとことろの「成長の罠」と呼ばれる要因があるため、買い増しのタイミングが難しく、上がり切る前に早く投資をしなくてはいけないという焦りも生まれやすいです。

投資の基本は分散投資であるため、銘柄はもちろん期間も分けて投資した方が無難だと考えますし、初心者に毛の生えた程度の私の実力では上手く買い増しできる自信がありません。

その点、連続増配銘柄&高配当銘柄ならば、比較的長期に渡って安定的にキャッシュが手元に入ってくるという安心感があり、精神的に楽です。



2018年は2月と11月に株式市場の調整が入りました。

2017年までと違い、FRBの利上げも3%を超えた2018年以降は今までよりも難しい投資を迫られることになるでしょう。

そんなときの一つの指針として、過去25年以上も投資家ファーストを貫いてきた連続増配銘柄に期待と安心を寄せてみるのも良いのではないでしょうか?

まとめ

  • 米国株には長期連続増配銘柄が多数存在する
  • 長期連続増配は不況時にも株主還元を貫いてきた証でもある
  • 比較的堅実な投資を目指すなら連続増配&高配当銘柄がオススメ!

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